ここだけは押さえておきたい!
初めてドローンを飛ばす人が知っておくべき10のポイント
はじめに
最近ではすっかり一般的になったドローン。多くの場面でドローンが飛行したり、ドローンで空撮した映像がテレビやCMで使われるようになるなど、その存在感はますます大きいものとなっています。そんなドローンを飛ばしてみたい!と思っている人は多いと思いますが、どんな機体をどのように、どこ飛ばせばいいのか、わからないことだらけなのではないでしょうか。
そこでドローンステーションでは、そんなドローン初心者の方に、最初にしっかりとお覚えておきたいポイントをまとめてみました。どれも簡単でキチンと覚えてしまえばずっと忘れないものばかり。正しいルールで安全な飛行を心がければあなたのドローンライフがますます楽しいものとなることでしょう。ぜひ、高性能なドローンで自分の理想とする美しい空撮にチャレンジしてみてください。
Point①:航空法を覚えよう
日本において、ドローンをはじめとする無人航空機を飛ばすには航空法を遵守しなければなりません。2015年12月にこの航空法が改正されて、ドローンやRC飛行機などがこの対象となりました。
さらに2022年6月20日からは100g以上の無人航空機については登録制度が施行され事前に登録を済ませて機体に登録番号を記載し、リモートIDを搭載しなければ飛行できなくなりました。
また、2015年12月の改正で無人航空機の飛行して良いエリアと飛ばし方について定められました。
飛行に際して、事前に飛行許可が必要なエリアは高さ150m以上の空域、人口集中地区の上空、そして空港等の周辺の上空です。これ以外の空域では飛行が可能になっています。
次に事前に飛行許可が必要な飛ばし方ですが、夜間飛行、目視外飛行、人や建物・自動車等から30m未満の飛行、イベント上空の飛行、危険物輸送の飛行、物件投下になります。このような状況や飛ばし方をする際は必ず事前の許可が必要となります。
上記の「事前の許可」は航空局の許可となります。飛行したい都道府県によって提出先がことなり、主に東日本は東京航空局、西日本は大阪航空局になります。申請方法等について、詳しくは下記のURLからご確認ください。遅くとも10開庁日とありますが、余裕を持った日程での申請をおすすめします。
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.html
Point②:保険に加入しよう
ドローンを飛ばす際は、万が一の場合に備え、必ず保険に加入するようにしましょう。墜落により他人の家屋や自動車、もしくは人そのものに危害を与えてしまう可能性も十分にあります。DJIの機体では購入時に保険に加入することができたり、付帯してきたりすることもあります。
また、それ以外のメーカーの機体を飛ばす際に便利なのは、日本ラジコン電波安全協会のラジコン操縦士に登録して保険料を支払うことでラジコン保険に加入することができます。こちら歴史の長い、信頼性の高い制度となっており、手続きも簡単で価格もリーズナブルですので、加入をオススメします。ただし、こちらのラジコン保険はビジネス用途では使用できないので注意が必要です。産業用途でドローンを使用する場合は、別にドローン保険が用意されていますので、そちらをご参照ください。
※ラジコン保険についてはこちらから
https://www.rck.or.jp/operator/op_hb_insurance.html
※産業用途で利用するならこちらから
https://aeroentry.co.jp
Point③:飛行前は周囲の安全に配慮する
機体の電源を入れる前に、まずは必ず周囲の安全をよく確認することが重要です。初めて飛ばす際の理想は、ラジコンクラブの飛行場でおこなうのが一番ですが、クラブへの加入が必要となります。それ以外でも広い場所を見つけて飛ばすこともできますが、その際は必ずポイント1にある飛行可能エリアかどうかを確認してください。初心者の場合、近くに民家や道路がある場所、もしくは人が多く集まっているような場所では絶対に飛ばさないようにしましょう。
また、飛行させる際は周囲の安全に十分に注意するようにしましょう。初心者は慣れるまでは必ず上手な人に付いてもらいながら飛ばし、危ない時はすぐに操縦を変わってもらえるようにサポートしてもらってください。慣れるまでは決して1人で練習をしてはいけません。
Point④:リポバッテリーの管理
ドローンは機体にバッテリーを搭載して飛ばしますが、このバッテリーによるトラブルが非常に多くなっています。初心者の場合、一番多いのが、そもそもバッテリーが十分に充電されていないということです。前回飛ばした後、充電したような…という曖昧な記憶で飛ばすと、最初は調子良くても上空であっという間に充電が切れ、墜落なんて場面を何度も見たことがあります。これは非常に危険な行為ですので、しっかりと充電をおこなったバッテリーで飛ばすようにしましょう。
また、充電中の事故も増えています。特にサードパーティのさまざまなタイプのバッテリーを充電できるマルチタイプの充電器を使った場合に、充電タイプをリポバッテリーではなく、違うモードに間違えてセットしてしまい、そのまま事故につながった、といった例もあります。充電中は必ずバッテリーから目を離さないようにし、何かあった場合はすぐに充電を中止できるようにしましょう。
Point⑤:プロペラの装着とプロペラガード
ドローンは飛行までに機体を組み立てたりするシーンは多くないですが、機体によってはプロペラを取り外して管理するものもあります。そうなると飛行前にプロペラを取り付ける作業が発生しますが、このプロペラがしっかりと取り付けられていないと、上空で外れてしまい、その瞬間にドローンは墜落となります。取り付け方法はさまざまですが、モーターを回転させる前にプロペラがしっかりと装着されているか確認するようにしましょう。
また、小型、中型を問わず、最近のトイドローンはプロペラガードが付属していることが多いです。しかし、面倒くさがってこれを取り付けずに飛ばしている人をよく見かけます。たしかにプロペラガードがあるとケースに入らなかったりして、外したままにすることもありますが、安全性を考えてプロペラガードは必ず取り付けるようにしましょう。これは人や物に危害を与えないだけでなく、機体自身へのダメージを防ぐことにもなります。
Point⑥:風向きと風速の確認
重量200g以下の小型機は(周囲の安全に十分に配慮する前提で)どこでも飛ばすことができ、気軽に楽しめますが、小型なだけにパワーはあまりなく、屋外で飛ばす際は風向きと風量に十分注意する必要があります。特に上空へ持っていくと風下へ向かってフラフラと移動してしまい、戻ってこれなくなったり、小型機は勝手に高度を上げてしまい、まったく降りてこなくなってしまうことがあります。一概には言えませんが風速が1~2m以上の場合は200g以下の小型機を飛ばすには辛い環境になります。十分に注意するようにしましょう。
Point⑦:空撮をするならカメラをチェック
機体によってはカメラからの映像を頼りに飛ばすFPVフライトが楽しめるものもあります。しかし、この飛行はカメラからの映像が頼みとなります。映像伝送の調子が悪かったり、カメラの角度が悪くて前をしっかり見ることができなかったりすると危険ですので、飛行前に地上でしっかりと確認するようにしましょう。
Point⑧:マニュアルで飛ばせるように練習する
最近のドローンはGPSを搭載しており、さらに気圧センサー搭載で自動離着陸までできるものもあります。こういった高度なテクノロジーを使うと、ドローンの操縦がとても簡単なのですが、GPSはいつでもどこでも使えるものはありませんし、飛行中に外れてしまうこともあります。センサーもいつ不具合が起こるかわかりません。ですので、こういったセンサー系の補助なしに、自分でマニュアル飛行がしっかりできるように練習することが大切です。いつまでもGPSなどに頼っていると上達しませんので、GPSを外して、マニュアルで自由自在に飛ばせるようになるまでしっかりと反復練習をしましょう。
この時も、独学で練習をするよりも、ドローンの操縦が上手な人についてもらって習った方が10倍早く上達しますし、安全に対する注意点なども教えてもらえます。独学ではイザという時に危険を回避できませんので、上手な人に教えてもらうようにしてください。
Point⑨:飛行後のチェックも忘れずに
ドローンを飛ばして無事に戻ってきたら、機体各部をチェックするようにしましょう。特に欠けやすいプロペラやプロペラの取り付け部分は要チェックです。もし欠けてしまっていたら、必ず交換するようにしてください。また、着陸がハードランディングになった場合は、吊り下げられていることが多い、カメラとジンバルへのダメージがなかったかどうかも気になるところです。万が一、不具合のある箇所があった場合はそのままにせず、メーカーに修理に出すなどして、万全の状態に戻すようにしましょう。
Point⑩:ドローンスクールのメリット
最近では日本の各地にドローンスクールが開校されています。こういったスクールの基礎コースに行くことで、ドローンを飛ばす上で最低限のルールやマナー、そして操縦のスキルを学ぶことができるはずです。もちろん、学費はかかってしまいますが、ドローンスクールをうまく活用することで安全にドローンを楽しむことができるでしょうし、独学よりも絶対に早くスキルアップできます。
ドローンステーションを運営するポラリスエクスポートでも、ドローンに関するさまざまなセミナーやDJI公式の無料体験会を実施しています。ぜひ、ご参加ください。
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