決して難しくない!DIPS2.0でドローンの飛行許可・承認の申請をしてみよう!

ドローンを国内で飛ばすには、航空法の遵守が必要となり、ルールに則って飛行する必要があります。2015年に航空法が改正されドローンを含む無人航空機が航空法の対象になってから、飛行のルールが機体の登録ルールが定められ、ルールに従った運用(飛行)をおこなう必要が出てきました。

ドローンの飛行ルールについては以下のイラストの通りとなっていますが、ここで禁止されている飛行も事前に申請をすることで可能となります。その申請をおこなうのがドローン情報基盤システム(DIPS2.0)と呼ばれる国土交通省が運用するWebサイトになります。

今回はこのDIPS2.0で実際に飛行申請をおこなう方法を紹介していきたいと思います。ドローンの安心安全な運用をおこなうために、必ず飛行申請をおこなって、ルールに則った運用をおこなうようにしてください。

①DIPS2.0で飛行申請する前に


まず、DIPS2.0にログインするためのアカウントを作らなくてはいけません。アカウント作成は普通のアプリやWebサービスと変わりませんので割愛しますが、決して難しいものではないのでサクッと作ってしまいましょう。

※DIPS2.0
https://www.ossportal.dips.mlit.go.jp/portal/top/

次に飛行させる機体の登録が必要です。登録はDIPS2.0の「無人航空機の登録申請」からできます。

次に「どの機体を飛ばすのか?」と、「誰が飛ばすのか?」という情報も申請時に必要になりますので、「無人航空機情報の登録・変更」と「操縦者情報の登録・変更」より機体と操縦者の情報を登録します。

ここまで準備したら飛行許可・承認の申請をおこないましょう。

②DIPS2.0でドローンの飛行許可・申請をおこなう

まず、DIPS2.0の「飛行許可・承認の申請書を作成する」に入ります。今回は新たに申請をおこないますので「新規申請」をクリックします。今回は「人・家屋の密集地域の上空」と「人・家屋等から30m未満」について飛行許可の申請をおこないます。

次に、自分が申請する飛行申請が航空法のどのカテゴリーに属するかを判定してもらいます。

判定はいくつかの質問が投げかけられますので、それに回答していく形となります。今回は「人・家屋の密集地域の上空」と「人・家屋等から30m未満」について飛行許可を申請しますので、チェックボックスにチェックを付けていきます。また、飛行リスクの緩和措置については補助者を配置するので、そちらにチェックを入れます。操縦者については飛行経験は豊富なものの、特に技能証明は取得していないのでその旨をチェックし、飛ばす機体は小型機ですので25kg未満に「はい」と回答します。

すると、自分が申請したカテゴリーが「カテゴリーII A」だと回答がもらえました。次に「飛行許可・承認申請へ」をクリックします。

次に「飛行概要」を聞かれます。目的や立入管理措置、飛行許可が必要な理由を回答し、通年で飛行する機会があるため、年間を通じての飛行に「はい」、飛行する場所は不特定ですので、その旨を回答します。

さらに、飛行が想定される地域を聞かれますが、不特定ですので「日本全国」とし、申請先はそれぞれ該当の場所にチェックします。わからない場合は「!」マークをクリックして自分の地域だとどこへ申請するのか確認しましょう。

次に今回の申請で飛ばす機体を選びます。先ほど登録した機体を選択します。同時に違う機種を申請することも可能です。その場合は「機体追加」で他の機体も登録します。今回の飛行申請で使う機体が選ばれたので「登録」を押します。

機体と申請の内容によってはこのように追加基準適合を入力するように求められます。今回は補助者を配置しますので、そちらを選択します。

次に操縦者を選択します。先ほど登録した中から、今回の飛行申請で操縦する人を選びます。

次に飛行するに当たって使用する飛行マニュアルを選びます。今回は航空局が定めるマニュアルを使用しますので、そちらを選択します。

さらに保険と緊急連絡先、許可書の形式についても聞かれますのでこちらに記入します。ドローンを飛行させる際は必ず保険に加入するようにしましょう。

これですべての項目に入力が終わりましたので「申請する」をクリックします。

無事に申請することができました。

DIPS2.0の「申請書情報管理」で見ると今回の申請が表示されています。

申請から承認までは申請の内容によって変わってきます。申請が承認されると登録してあるメールアドレスに通知が来ます。DIPS2.0の管理画面も「許可書発行」となりました。

管理画面の「許可書確認」から見ると、無事に許可書(電子形式)を確認することができました。内容が間違っていないか確認して、必要であればプリントアウトやしたり、スマホなど保存して飛行中いつでも提示できるようにしておきましょう。

③まとめ

今回はDIPS2.0を使ったドローンの飛行申請について紹介してきました。Web申請ですのでわかりづらい、苦手、といった方もいらっしゃるかもしれませんが、手順通りに進めると決して難しくなく、よくできたシステムになっています。きちんと申請、承認を得て、安全な飛行を心がけるようにしましょう。

なお、申請の結果や承認がおりるまでの時間などについては申請内容に拠りますので、上記の通り申請しても必ず許可されるものではありませんのでご注意ください。

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