撮影の現場にさらなる進化を!「DJI RS4/RS4 Pro」&「DJI Focus Pro」登場!
ドローンの世界で圧倒的なシェアを誇るDJIが、ドローンで培ったジンバル技術を応用し、映像の世界でも高い支持を集めている本格カメラスタビライザー「RS」シリーズ。以前のRONIN時代から早くも10周年という節目の年に、最新作「DJI RS4/RS4 Pro」が登場した。さらに、DJI初の独立型LiDARフォーカスシステムを搭載した「DJI Focus Pro」も合わせて登場するということで、発表早々に高い注目を集めています。
そこで今回は、この「DJI RS4/RS4 Pro」と「DJI Focus Pro」について紹介していきたいと思います。
「DJI RS4/RS4 Pro」の秘めた実力
DJI RS 4は、軽量なボディにも関わらず、積載能力に優れ、3 kgまでの主要カメラブランドのミラーレスカメラとレンズのセットアップを搭載することができ、快適な持ち心地を実現しつつ、強力なパワーを発揮するスタビライザーです。プロの現場にも対応可能な本格的なスタビライザーとなており、このスタビライザーにカメラを搭載して撮影することで、美しく理想的な撮影を可能にしてくれるでしょう。
このRS4の最大の特徴は、最高レベルの安定化性能に他なりません。前作と比べて、チルト軸が8.5mm延びたことで、RS 4はさらに広いバランス調整スペースを確保でき、NDフィルターなどのアクセサリーを追加することが可能になり、撮影の可能性を大きく広げてくれています。また、大容量バッテリーグリップと組み合わせることで、バッテリー駆動時間が約2.5倍長くなり、壮大なシーンも、撮影を中断することなくミッションを完了させることができます。
また、効率的なクイック起動も見逃せないポイントです。DJI RS 4は、新設計の水平プレートを搭載し、第2世代縦向き撮影にネイティブに対応します。この縦向き撮影へのシームレスな切り替えにより撮影時の効率性を大幅に向上。さらにアップグレードした自動軸ロック機能によって、ジンバルのブレを最小限に抑えながら、迅速な起動、移動、収納を可能にしています。
さらに、手元のOLEDタッチ画面は自動画面ロック機能を搭載することで、意図しない接触を防ぐだけでなく、バッテリーの電力も同時に節約してくれます。そして、3軸すべてにテフロン™加工を施したRS4は、よりスムーズなバランス調整を実現し、微調整ノブにより、カメラやレンズの交換時に正確な調整が可能となっています。
さらなる可能性を広げてくれる「DJI RS4 Pro」
さらにハイエンドのDJI RS 4 Proになると、信頼性の高いカーボンファイバー設計で4.5 kgの優れた積載性能を発揮。主要ブランドのミラーレスカメラやシネマカメラとレンズのセットアップに最適なスタビライザーとなっています。RS 4 Proでは、軸テフロン™加工を施し、ロール軸に二つのローラーベアリング、チルト軸には微調整ノブを備え、スムーズかつ正確なミリメートルレベルでの調整が可能。全軸でモータートルクを20%向上[1]し、余裕がある状態でパワーを十分に発揮でき、重量のあるカメラやアクセサリーを使用しても、正確で応答性の高いトラッキングを実現します。
また、DJI RS 4 Proでは効率的な撮影を実現する最先端機能を備え、ワンオペレーションでの撮影を一変させる性能を持ち合わせています。後に紹介するFocus Pro LiDARやFocus ProモーターなどのDJI Focus Pro LiDARオートフォーカスシステムを活用することで、撮影監督は正確なLiDARオートフォーカスの十分に活用でき、ダイナミックな撮影シナリオでの制御向上を実現しています。
DJI Focus Proレンズ制御システムとはシームレスな連携が可能となっており、フォーカス、絞り、ズームを包括的に制御可能。DJI Focus Pro LiDAR – DJI Transmission ケーブルハブを使用することで、設定の連携と電源供給もシームレスに行うことができます。
「DJI Focus Pro」で広がる撮影の可能性
DJI Focus ProはDJI初の独立型LiDARフォーカスシステムとなっており、幅広いユーザーの皆様に、クリエイティブなフォーカス方法の可能性を体験してもらう機会を提供してくれます。刷新されたDJI Focus Proグリップによって2時間半のシステム電源供給や直感的なビジュアル操作、15種類のレンズに対応した自動キャリブレーションとデータストレージ、シームレスに録画を開始/停止するBluetooth接続により、卓越した汎用性を実現。フルカラータッチ画面を搭載したグリップで、LiDARとモーターのパラメーターの調整が可能となり、LiDARから見たリアルタイムビューを表示することで、使用する間、撮影オペレーターが全体的な状況を把握することができます。
LiDARシステムは、被写体(人)の撮影距離が前作から約3倍となる最大20 mまで延長されています。また、70°の超広角FOVにも対応し、さらに正確かつ安定したフォーカス性能を、より広い範囲で発揮することができるようになりました。76,800もの測距点と、30 HzのリフレッシュレートにアップグレードしたLiDARは、焦点のハンチング現象を最小限に抑えながら、被写体となる人物の輪郭を検知する精度を強化し、被写体が高速に動くような場面でも確実にフォーカスを合わせることができます。
他にFocus Proは、スマートなAF機能を多く搭載しています。AF被写体認識とトラッキング機能、フォーカス速度調整機能、選択可能なフォーカスエリアモードなど従来よりもさらに使いやすいフォーカス制御を実現し、多様な撮影シーンに対応可能です。LiDAR、モーター、グリップ、ハンドユニットモジュールで構成されるモジュール式設計のFocus Proシステムは、個人プロジェクトとより高度な作品の両方に柔軟に対応し、多様なユーザーにさまざまな撮影シナリオでの自由なフォーカスを可能にします。
まとめ
今回は新たにDJIから発表されたスタビライザー「DJI RS4/RS4 Pro」と「DJI Focus Pro」について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
新しいモデルが出る度にユーザーの気持ちを高ぶらせるDJIですが、今回の映像ソリューションも、新しい映像の形を見せてくれそうで非常に楽しみです。気になる方はぜひさらにチェックしてみてください!