これだけは知っておきたい!リポバッテリー充電時の注意点
ドローンやラジコン飛行機、ラジコンヘリ、RCカーなどの動力源として広く使われているリチウムポリマーバッテリー(以下、リポバッテリー)。高用量で放電能力が高くまさにドローンやラジコンに最適なリポバッテリーは、非常に便利な反面、使用方法を間違えると発火の危険性もあるバッテリーとなっています。
特にリポバッテリーの事故で多いのが充電時です。リポバッテリーを充電したまま外出してしまい、その間に自宅がボヤになってしまったという例もあるくらいで、正しい充電方法を遵守することが大切です。
そこで今回は、リポバッテリーを充電する際の注意点をまとめてみました。ぜひ、初心者の方やなんとなくの方法でおこなっていた方はチェックしてみてください。
↓↓ドローンステーションリポバッテリー&充電器特集はこちらから!
①充電をすぐに中止できるようにしておく
先ほど、ボヤの例にも書きましたが、充電時は何かあった場合にすぐに充電を中止できるようしておかなくてはいけません。かといって、充電中ずっと充電器とリポバッテリーを睨みつけていろ、というわけではなく、外出したり、放っぽりぱなしにしておかなれけば大丈夫です。万が一、充電時に不測の事態になった際に、すぐに充電をストップできば事故につながる可能性が下がります。充電しながらの外出は絶対に避けましょう。
②充電するバッテリーのタイプを間違えない
最近の充電器はさまざまなバッテリーを充電できるマルチタイプのものとなっています。ここで危ないのが、リポバッテリーを充電するのに、他のバッテリータイプを選んでしまっていることです。そのまま充電してしまっては事故になりますので、リポバッテリーならば必ず「Li-Po」といった表記になっているか確認してください。
また、ハイボルテージのリポバッテリーを充電する場合は、それに対応した充電器が必要です。こちらも「Li-HV」といった表記になっているか必ず確認してから充電を開始するようにしてください。
③充電電流値は「1C」充電にすること
リポバッテリーの充電は時間がかかります。効率性を上げるために、高い電流値で急速充電したいところですが、大電流によってバッテリーが壊れやすくなったり、事故につながる可能性もあります。やや時間はかかるかもしれませんが、安全に充電するために充電電流値は1Cを守ってください。
1C充電とは、充電するバッテリーの電流容量値によって変わってきます。容量が1500mAhのリポバッテリーの場合、1C充電の電流値は1.5A(1500mA)となります。この設定で充電すれば1C充電となります。
④リポバッテリーのセル数も確認すること
リポバッテリーは数枚のパックがひとつになって構成されています。このパック1枚をセルといい、1セルから大きいものですと6セルといったリポバッテリーまで幅広く流通しています。
充電する際はセル数によって電圧が変わってきますので、必ずこのセル数の設定を間違えないようにしてください。
⑤2セル以上はバランス充電で!
2セル以上のリポバッテリーを充電する際は、必ずバランス充電モードで充電するようにしましょう。最近の充電器ならば必ず搭載されているモードで、各セルの電圧を充電器がモニタリングしながら、充電電圧を均等になるように充電してくれるモードとなります。
このモードがあると、充電完了電圧をオーバーしないように充電器がコントロールしてくれます。これは電圧が超えてしまうとリポバッテリーが破損しやすくなってしまうことを防ぐために搭載されているモードとなります。
⑥まとめ
今回はリポバッテリー充電時の注意点について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?リポバッテリーの充電はやり方をしっかりと覚えればそれほど難しくなく、最近では充電器もリポバッテリーも高性能なものとなってきているのであまり過度に危険性を感じなくても大丈夫ですが、それでも発火の危険があることは理解しておく必要があります。
これ以外にもリポバッテリーと充電の基本的な知識をまとめた記事を、ドローンステーションの特集で組んでいます。ぜひこちらも参照頂き、安全で快適なリポバッテリーの取り扱いをおこなってください。