この春は「DJI FPV」で新感覚の飛行体験を楽しもう!
数々のドローンをリリースし、世界のシーンをリードするDJI。そのラインナップの中でもエッジの効いた存在として注目されているのが「DJI FPV」です。空撮ドローンや産業用ドローンとは違うDJIの異端児的存在を今回は紹介していきたいと思います。
①「DJI FPV」とは?
今回紹介する「DJI FPV」は、DJI初のFPVレーシングドローンです。レーシングドローンは機体に搭載されたカメラからの映像をゴーグルで見ることで、一人称視点で飛ばすドローンで、非常にスピードが出るだけでなく、機敏な動きが自慢のドローンです。
「DJI FPV」は、他のDJIドローンとは一線を画すスタイリッシュなデザインのボディに覆われた機体となっています。このデザインは航空力学に基づいたものとなっており、空気の流れを乱さず、いかにスピードを出しながら安定した飛行ができるか考えられたものとなっており、その最高速度は140km/h。たった2秒で100km/hに到達する最大加速度を誇り、その最大飛行時間は20分(無風で40km/hで飛行時に測定)となっています。
この「DJI FPV」を刺させるのがパワフルな推進力を可能としたモーターとプロペラで、ただ速いだけでなく、耐風性にも優れ、非常に力強い飛行が可能となっています。また、機体のフロントにはLEDとアームライトも搭載されており、アームライトは色を自分でカスタマイズできるので、上空で自分の機体を瞬時に認識できるようになっているのもありがたいところです。
「DJI FPV」の操縦は、専用の送信機だけでなく、別売りのモーションコントローラーと呼ばれる片手で操縦できるデバイスでも可能です。このコンパクトなデバイスは、手の動きに基づいて機体をコントロールできるもので、直感的な操作で機体を操縦できるようになっており、これまでにない新感覚でフライトを楽しむことができます。
さらに、DJIの機体だけで安全性にも優れているのも見逃せません。イザという時は緊急ブレーキとホバリング機能が装備されており、ボタンを押すことでどのようなモードやスピードであっても、機体は数秒で停止して、安全なホバリングに入ってくれます。
他にも底部補助ライトやスマートRTH(リターントゥホーム)、ローバッテリーRTH、前方と下方の障害物検知といった安全機能が搭載されています。スピーディに飛ばす機体だからこそ、こういった装備の存在が大きいのではないでしょうか。
②「DJI FPV」のFPVフライト性能は?
さて、注目のFPVフライト機能についても見ていきましょう。この「DJI FPV」には、セットとして「DJI FPVゴーグル V2」が付属しています。フライヤーはこのゴーグルを装着して、機体からの映像を見ながら飛ばすことになります。
カメラからの映像伝送は「O3」を搭載。最大フレームレート120fpsのHD動画伝送となっており、美しい映像の中でスピーディなフライトを楽しむことができます。カメラは、超広角150°FOVとなっており、非常に広い視野の中で飛ばすことができるでしょう。
カメラの性能としては、4K/60fpsでの動画撮影が可能です。ダイナミックで他の機体ではできないようなスリリングな映像を撮影することができるでしょう。
さらに、激しい動きをする機体だけに映像のブレが気になるところですが、映像ブレ補正機能である「RockSteady」を搭載しており、驚くほど滑らかな映像を撮影することができます。このあたりはDJIがアクションカメラで培ってきたテクノロジーが遺憾なく発揮されている感じがしますね。
フライトモードは初心者用のNモードと完全なマニュアルモードのMモード、そしてNとMのハイブリッドとなるSモードが用意されています。Sモードはマニュアル操作の自由度を残しつつ、従来のDJIドローンと同じような簡単な操縦ができるモードとなっています。このように3つのモードを切り替えることで、幅広い層がFPVフライトを楽しむことができる機体と言えるのではないでしょうか。
③まとめ
今回は「DJI FPV」を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?これまでにない新感覚の飛行を楽しむことができる機体として、非常に魅力的に写るのではないでしょうか。他のDJIドローンでは味わえないような飛ばし方ができる「DJI FPV」は、まさに唯一無二のドローンと言えるでしょう。この春は「DJI FPV」でFPVフライトに没頭してみてはいかがでしょうか?
なお、日本国内でFPVフライトを楽しむ場合、目視外飛行に該当するため、国土交通省への申請をおこなう必要がある点、十分にご注意ください。