最新機「DJI AIR 2S」と「Mavic2 Pro」「DJI MINI2」を徹底比較してみた!
2021年4月に発表になったDJIの最新ドローン「DJI AIR 2S」は早くも世界的に話題となっており、多くのユーザーがその性能の高さを高く評価しています。
そこで今回はそんな「DJI AIR 2S」と、同じくDJIの「Mavic2 Pro」、そして「DJI MINI2」とのスペックの違いを見ていき、そのコストパフォーマンスの良さを検証していきたいと思います。
①機体サイズと重量の違い
まず、機体サイズと重量の違いを見ていきたいと思います。3機ともアームを折り畳める機体ですが、サイズはアームを広げた際のサイズで見ていきたいと思います。
【機体サイズ、展開時(プロペラ含まず)】
Mavic2 Pro:322×242×84 mm
DJI AIR 2S:183×253×77 mm
DJI MINI2:159×202×55 mm
機体サイズは上記のようになっています。やはり目立つのは「DJI MINI2」の小ささです。そのコンパクトさは群を抜いており、携帯性の高さを証明するものとなっています。一方「DJI AIR 2S」はちょうど真ん中のサイズとなっており、大きすぎず小さすぎず、スマートなサイズ感であることがわかります。
【重量】
Mavic2 Pro:907g
DJI AIR 2S:595g
DJI MINI2:199g
機体重量は「DJI MINI2」の倍より多いのが「DJI AIR 2S」、そしてさらにその倍が「Mavic2 Pro」となっています。「DJI MINI2」は日本の航空法規制にならないギリギリの199gで設定されているのが特徴です。
②カメラスペック
次のこの3機のカメラスペックの違いを見ていきたいと思います。
【カメラセンサー】
Mavic2 Pro:1インチCMOSセンサー(有効画素数20MP)
DJI AIR 2S:1インチCMOSセンサー(有効画素数20MP)
DJI MINI2:1/2.3インチCMOSセンサー(有効画素数12MP)
今回の「DJI AIR 2S」の注目は「Mavic2 Pro」と同じく1インチCMOSセンサーが搭載されたことです。これによりこの項目では遜色ない実力を手にしたことになります。
【動画解像度】
Mavic2 Pro:4K30fps
DJI AIR 2S:5.4K30fps、4K60fps
DJI MINI2:4K30fps、2.7K60fps
次に動画解像度ですが、なんと「DJI AIR 2S」では4Kを超えた5.4K30fpsでの動画撮影に対応しています。これによりこの項目だけ見てしまうと上位機種である「Mavic2 Pro」を超えたスペックを持っていることなります。
【絞り】
Mavic2 Pro:F2.8〜F11
DJI AIR 2S:F2.8
DJI MINI2:F2.8
一方、現場で欲しい機能の絞りですが、ここは上位機種「Mavic2 Pro」が強いところで、F2.8〜F11まで絞りを調整可能となっています。一方、「DJI SIR 2S」や「DJI MINI2」では絞りの変更はできないようになっています。
③飛行性能
続いて機体そのものの飛行性能に関わってくる部分を見ていきたいと思います。
【リポバッテリースペック】
Mavic2 Pro:4セル3850mAh
DJI AIR 2S:3セル3500mAh
DJI MINI2:2セル1065mAh
3機に用意されているリポバッテリーの違いは上記の通りです。それぞれセル数と容量が異なっており、重量の重い機体ほど大きなリポバッテリーで飛行時間を確保するようになっているのが分かります。なお「DJI MINI2」は199gという制限をリポバッテリーの容量で調整しているようです。
【無風時の最大飛行時間】
Mavic2 Pro:31分
DJI AIR 2S:31分
DJI MINI2:18分
続いて無風時の最大飛行時間の違いになります。これを見ると分かる通り、「Mavic2 Pro」と「DJI AIR 2S」は機体重量やリポバッテリーの容量に違いはあれど、飛行時間は同じ時間を確保できています。また、「DJI MINI2」も重量を制限しながら18分の飛行時間を確保しているのは合格点なのではないでしょうか?
【障害物検知】
Mavic2 Pro:前方、後方、側面、上方、下方全方向
DJI AIR 2S:前方、後方、上方、下方
DJI MINI2:下方
次に見るのは障害物検知性能です。DJIの機体としては初めて全方向障害物検知システムが搭載されたのは「Mavic2 Pro」ですが、「DJI AIR 2S」も側面以外の障害物検知ができるようになっており、安全性は飛躍的に向上していると言えるでしょう。
【動画伝送システム】
Mavic2 Pro:最大6km(日本仕様)の1080p動画伝送
DJI AIR 2S:最大8km(日本仕様)の1080p動画伝送
DJI MINI2:最大6km(日本仕様)の1080p動画伝送
最新機「DJI AIR 2S」には、今回最新の動画伝送システム「O3」が搭載されたことで、この分野でトップの性能を持つようになりました。美しい映像を手元で確認しながら飛行させることができる環境が整っています。
④まとめ
今回はDJIの空撮ドローン3機を比較してきましたがいかがでしたでしょうか?3機ともそれぞれ違った特徴があり、目的や飛ばし方、予算に合わせて購入を検討することをオススメしますが、それぞれ比較していくと、最新機種である「DJI AIR 2S」の性能の高さとコストパフォーマンスの良さが目立ったものとなります。上位機種である「Mavic2 Pro」とも遜色ない実力を持っている「DJI AIR 2S」が今後さらに人気を博していくことは間違いないのではないでしょうか?