DJI「Mavic Air」がすぐにでも「買い」な5つの理由

2018年3月30日

 

-はじめに

空撮用ドローンの開発メーカーとして圧倒的なマーケットシェアを持つDJI。中国深センを本拠地とするこの企業は2006年の創業からわずか10年強で、世界の70%を超える推定シェア持つまでに発展し、今もなお、その成長は留まることを知りません。

そんなDJIが2018年の新製品第一弾として発表したのが小型空撮ドローン「Mavic Air」です。2016年に登場した「Mavic Pro」のニューラインナップであるこの機体は、さまざまな新機能が搭載されており、小型ドローンの世界において、ひとつのエポックメイキング的な存在になるポテンシャルを秘めた機体と言っても過言ではありません。ここではそんな「Mavic Air」が「買い」な理由を順番に紹介していきたいと思います。

折りたたむとスマートフォンと同じサイズまで小さくなってしまう「Mavic Air」。

理由①とにかくコンパクトな機体サイズ!

「Mavic Air」は4本のアームを折りたたむことができます。これは従来の「Mavic Pro」と同様なのですが、折りたたんだ状態で長さ168mm、幅83mm、高さ49mmというサイズは、同じDJIの小型ドローン「SPARK」の長さ143mm、幅143mm、高さ55mmと比較しても遜色なく、私たちが毎日使っているスマートフォンとほぼ同じサイズになるのですから驚きです。しかも、アームを折りたためることで、「SPARK」よりもスマートな形になるので、カバンの中のちょっとしたスペースでも収納することができます。プロの現場でも通用するような高性能機ながら、その携帯性は抜群。さらに、送信機も折りたたむことができ、スティックも取り外せるので突起部分が一切なくなり、こちらも非常にコンパクトなサイズにすることができます。これでどこへでも気軽に持っていくことができますね。

3軸ジンバルと4Kカメラで美しい空撮を実現している「Mavic Air」。

理由②美しい撮影が楽しめる4Kカメラ&3軸ジンバル

小型機ながらエキスパートの高い要望にも応えるべく、機首には3軸ジンバルに取り付けられた4Kカメラを標準装備している「Mavic Air」。たとえ、機体が風で傾こうが、3軸ジンバルのおかげでカメラは常に水平を向いており、ブレのない美しい映像が撮影できるはずです。そのジンバルに取り付けられた1/2.3インチ12MPCOMSセンサー搭載のカメラは、毎秒100Mbpsで記録する4K/30fps動画撮影や12MPでの静止画撮影に対応した高性能なもので、スローモーション動画やハイダイナミックレンジ撮影だけでなく、25枚の写真を8秒で合成して作る32MPスフィアパノラマは圧巻の一言。また、万が一、記録媒体を忘れてしまっても、機体内に8GBの内部ストレージを確保しており、撮影した動画や静止画を直接機体の保存することが可能な点も見逃せません。

製品発表会ではスマートキャプチャーが披露された。

理由③手の動きで自在に操縦できるスマートキャプチャー

これまでドローンの操縦というと送信機と呼ばれるデバイスでおこなうイメージがあると思いますが、この「Mavic Air」では「スマートキャプチャー」と呼ばれる手の動きで機体を操縦することができる機能が用意されています。これは「SPARK」で採用された「ジェスチャーコントロール」をさらに強化したもので、制御範囲は2〜6m。機体を近づかせたり、遠ざけたり、左右への移動もすべて手の動きでおこなうことができるだけでなく、撮影もジェスチャーをするだけでシャッターを切ることができます。操縦者の3m以内にいると安全を考慮して目線の高さを飛ぶあたり、実にお利口な機体ですね。

前方と後方、そして下向きに搭載されたデュアルビジョンセンサーと下方赤外線検知システムが特徴的な「Mavic Air」。

理由④3方向障害物検知で安心安全フライト!

「Mavic Air」にはDJIがこれまでの機体で培ってきたテクノロジーを凝縮したような高度操縦支援システム(APAS)が搭載されており、安全に美しい空撮をおこなえる機体になっています。メインのジンバルカメラだけでなく、前方と後方、そして下向きに搭載されたデュアルビジョンセンサーと下方赤外線検知システムなどから得た情報を元に、障害物に対して能動的な回避を実現しています。また、機体自らがVIOテクノロジーと測位アルゴリズムを駆使して、機体の位置をしっかりと特定し、センシングテクノロジーによって3Dマップを構築することで周囲の状況に合わせた安全な飛行ができるようになっています。機体自らが自分で周囲の状況をデータとして集約してマップを作成しながら飛行するなんて、映画の中に出てくるようなことが実際に起こっているようで驚きです。

新型のモーターとアンプを搭載した「Mavic Air」。効率の良いパワーシステムで長時間飛行を可能としている。

理由⑤機体そのもののスペックがハイレベル!

ここまで機体に搭載されているカメラやシステムについて説明してきましたが、そもそも「Mavic Air」は機体そのもののスペックが飛行に高い点にも触れておかねばいけません。モーターとアンプの性能向上を目的とした磁界方向制御(FOC)正弦波駆動アーキテクチャーESCの採用によって推進力アップに成功しており、最大で68.4km/hの速度が出せることで安定した空撮だけでなく、スピード感溢れる撮影もできます。また、モーターの効率性を向上させ、インテリジェントフライトバッテリーの性能もアップしたことで、小型機ながら最大飛行時間を21分も確保。これだけの起動時間があれば、旅先で出会った美しい風景をいくつも撮影できることでしょう。

新時代の小型空撮用ドローンとして大きな注目を集める「Mavic Air」。ぜひ一度その性能を味わってもらいたい。

-終わりに

このように小型機ながら非常に多機能、高機能な「Mavic Air」。アマチュアの方が気軽に出先の風景を空撮するような用途から、本格的なプロユースまで、幅広い層に対応できる機体となっています。最新のトレンドであるスマート空撮をまさに具現化したような「Mavic Air」。カバンの中に1機入れておいてみても楽しいかもしれませんね。

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