初めてドローンを楽しむ際に知っておきたい注意点
ドローンという言葉がすっかり定着し、毎日のようにドローンを使った空撮映像を見る機会がある昨今、自分でもドローンを使って空撮してみたい!と思っている人も多いことでしょう。
しかし、ドローンは新しい分野の製品でもあり、初心者が最初に超えるべきハードルは少なからず高く感じるのではないでしょうか?
そんな初心者の方が、それでもドローンを飛ばしてみたい、空撮をしてみたい、と思ったならば、まずはどういった点に注意していくことが大切なのでしょうか?
そこで今回は、初めて小型ドローンを楽しむ際に知っておきたい注意点をまとめてみました。
①航空法を正しく理解する
ドローンは正式には無人航空機といい、全備重量が100g以上の機体は航空法の対象とされます。航空法では安全に配慮して、飛ばす場所や高度、飛ばし方に細かい制限を加えています。飛ばす際は必ず航空法を遵守して安全に飛ばすように心がけてください。
以下は申請が必要な特別な飛ばし方です。
また、100g以上の機体は航空局に申請して番号を登録しなくてはいけません。こちらも購入時に必ずおこなうようにしましょう。
逆に100g未満の小型ドローンは航空法の規制対象外となりますが、だからといってどこでも飛ばして良いわけではなく、周囲に建物や自動車、人がいないような、周囲の安全が十分に確保された場所で飛ばすようにしましょう。
②操縦方法を正しく理解する
次にドローンの操縦方法を正しく理解しましょう。操縦の方法はモードによって異なります。日本ではモード1かモード2が多いですが、今回はモード1の操作になります。
右のスティックは上に上げると機体は上昇、下に下げると機体は降下します。また、右のスティックを右に倒すと機体は右に移動し、左に打つと左に移動します。
一方、左のスティックは上に上げると機体は前進し、下げると後退します。また、左スティックを右に倒すとドローンの機首が右を向き、左に倒すと機首が左を向きます。
慣れるまでは何度も繰り返し練習し、無意識でも操縦できるようにしましょう。また、練習時間を稼ぐには、フライトシミュレータを使うのも有効です。24時間365日いつでも練習できますので、導入を検討されてはいかがでしょうか?
③各部の名称と役割を覚える
ドローンは複数のプロペラを高速で回転させて飛びます。方向を変える際は、モーターの回転を制御して機体を自在に操ることができるようになります。
モーターはブラシレスモーター、さらにそのモーターを制御するESC、そしてフライヤーからの指示を機体に伝える受信機、そして動力源のリポバッテリーなどが主に機体に搭載する必要があるアイテムです。もちろん、受信機に自分の意思を伝える送信機も必要です。
また、空撮をおこなえる機体はカメラやジンバルの役割や性能も覚えておくと良いでしょう。
さらに、機体に搭載されたセンサーも安全な飛行をおこなう上で重要なアイテムです。機体周囲の安全環境を確認して障害物があれば察知して飛行を続けながら安全なルートを機体が選んでくれるようなドローンもあります。
④バッテリーの取り扱いを覚える
昨今のドローンの動力源はリチウムポリマーバッテリー(リポバッテリー)です。このリポバッテリーは高い放電能力を誇り、リポバッテリーの進化がそのままドローンの進化につながっていると言っても過言ではありません。
そんなリポバッテリーも取り扱いを間違えると大変危険です。リポバッテリーから火が出ることもあるため、正しい知識で充電や運用をおこなうことが大切です。
リポバッテリーを充電する際は1C充電が基本です。それ以上の短い時間での急速充電は危険ですので絶対にやめましょう。また、充電中何があるかわかりませんので、いつでも充電を中止できるように、充電中のリポバッテリーから目を離さないようにしましょう。
充電する際は必ず専用の充電器でおこない、さまざまな種類のバッテリーを充電できる機種であれば、必ず充電モードが「Li-Po」といったモードになっていることを確認してください。
⑤飛行前は必ず周囲の安全を確認
ドローンを飛行させる際は航空法に定められた場所で飛ばします。家屋などが密集している人口集中地区や飛行場や重要な拠点の近くでは飛ばすことができませんので、注意が必要です。
機体を飛行させる前に必ず周囲の状況をよく確認して、十分に安全が確保されているかを確認します。特に人や自動車、建物などが近い場合は注意が必要です。周囲に自分がドローンを飛ばしていることを伝え、無理せず、一度機体を降ろして安全になるまで待つくらいの心の余裕を確保して飛ばすようにしましょう。
また、当日になって風が強いようであれば無理に飛ばすのはやめましょう。小型機では風に流され、自分の手元にまで持って帰ってくれなくなる可能性があります。飛行中も常に天候の変化に注意しながら飛ばすようにしましょう。
⑥飛行後は機体をチェック
ドローンを飛ばし終わったら、ホッとする前に機体各部の様子をしっかりとチェックしましょう。
特にプロペラやスキッドなどは離着陸時に破損していないか確認が必要ですし、精密なカメラジンバルやカメラ本体に傷がついていないか見ておくと良いでしょう。もちろん、破損などがあったらすぐに交換しましょう。
また、飛行後のバッテリーが膨らんでいないか、飛行時間は短くなっていないかも確認が必要です。バッテリーがヘタってきているほうならば、新しいバッテリーを使っていくようにしましょう。
そして、最後に飛行したエリアで何か不具合が起こっていないかも確認します。最初から最後まで安全第一でドローンを飛ばすようにしましょう。
⑦まとめ
今回は初心者の方が初めてドローンを楽しむ際に知っておきたい注意点をまとめましたがいかがでしたでしょうか?
ドローンを正しい知識で安全に運用することは非常に大切で、一人ひとりの安全への意識がこれからのドローン業界の発展につながっていきます。
初心者の方は上記の項目をしっかりと覚えて安全第一で飛行させて頂きたいですが、もし周囲に教えてくれる先輩フライヤーなどがいない場合は、ドローンスクールに入校して基礎をしっかりと教えてもらうのも上達への近道です。
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