これでできる!ラジコンヘリでホバリングにチャレンジ!
ドローンステーションブログの読者の方々の中に、ラジコンヘリに憧れる方も多いと思います。
ドローン以上にメカニカルで、自分で機体を遠隔制御で飛ばす楽しみが満載のラジコンヘリは、いつかやってみたいジャンルのひとつなのではないでしょうか?
さて、実際にラジコンヘリを購入し、設定も終了して飛ばしてみようとすると、この時点で初めてラジコンヘリの難しさが分かるはずです。
ベテランフライヤーの操縦を見ていると、いとも簡単に機体を操っているかのように思えてしまいますが、いざ自分がやろうとするとその難易度の高さに驚かされるはずです。
初心者の場合、まずは機体を浮上させて自分の眼の前で静止させる、いわゆる「ホバリング」ができるようになるのがファーストステップとなります。
今回はそんなラジコンヘリのホバリングについて、見ていきたいと思います。
①機体を少しだけ浮かせてみる
まずは機体をわずかに浮かせてみるところから始めます。プロポのスロットルスティックを上げていくと、メインローターが回転を始め、機体が小刻みに左右に震えだします。
少しずつスロットルを上げていくと、ある地点で機体のスキッドが地面を離れそうになります。離れそうになったら、いったんスロットルを下げて機体を落ち着けさせましょう。これでどの程度までスロットルを上げていけば、機体が浮上し始めるのか分かったはずです。
次にもう一度スロットルを上げていきます。今回はスキッドが明らかに地面を離れるまでゆっくりと上げていきます。すると、フワッとした感じで機体が浮上し始めるはずです。足首から脛の高さの間まで上げてみて降ろします。これを繰り返すことで機体の感覚に慣れていきましょう。
さらに、繰り返していくことで少しずつ高度を上げて、最終的には膝の高さまで上げられるようにしましょう。なれるまでは通称アメンボと呼ばれるセーフティスキッドを機体に取り付けて、離着陸時の横転防止を図っても良いでしょう。
②腰から胸の高さまで上昇させる
ラジコンヘリはメインローターを回転させることで上昇下降をおこないます。そのメインローターが出すダウンウォッシュが地面に当たると跳ね返って機体にあたり、挙動が不安定になることがあります。実は①で上げた高度がこの影響を一番受けやすく、もう少し高い位置まで上げるほうが、かえって機体は安定します。
先ほどは膝の高さまで上げましたので、そのまま今度は腰の高さまで上げてみます。このあたりまでは、きちんと設定が完了している機体であればこのあたりまではスロットルスティックの上げ下げだけでできるはずです。ただし、降ろす時はゆっくりとスロットルを絞っていきましょう。急にスロットルを抜いてしまうとドスン!とハードランディングになってしまう可能性があります。機体の損傷にもつながるので、優しく降ろしてやりましょう。
腰の高さをクリアしたら、次は胸の高さまで上げていきます。このあたりから、風の影響などで機体が前後左右に動き出すでしょう。放っておくとそのまま一定の方向へ向かって行ってしまいますので、一点に留まるように進行方向とは反対の舵を打ちます。これを当て舵といい、この当て舵の連続でラジコンヘリはホバリングするのです。
③アイレベルまで上げてホバリング練習
さて、いよいよ自分の目線の高さ、いわゆるアイレベルまで上げていきます。ホバリングはこのアイレベルが基本の高さとなります。これまで機体を上から眺めていたはずですが、機体を真後ろから見る形になりますので、また違った景色が広がることでしょう。
ホバリングをおこなう際に必要なのは、機体の挙動を見逃さないことです。機体がどちらの方向に進もうとしているかよく確認して、その当て舵を入れていくことで一点に静止するようになります。コツとしては、機体の周辺に真円をイメージして、そのエリアから出ないように機体を制御していきます。慣れてきたら徐々にその真円を縮めていって、機体をある一点で留めることができるように練習していきましょう。
ホバリングのコツは常に機体を見て、機体の僅かな挙動からどちらに動こうとしているのかを察知し、当て舵を打つことです。最初は暴れてしまった機体も、慣れてくるとある一点で止められるようになるはずです。こればかりは繰り返し練習するしかありません。
ホバリングに慣れてきたら次は機体を前後左右に動かすステップに進みます。このくらいになってくると、ラジコンヘリそのものの面白さがわかってくるはずですので、まずはホバリングの習得を頑張りましょう。
④まとめ
今回はラジコンヘリにおけるホバリングの基礎を紹介してきました。ホバリングはラジコンヘリのすべての基礎です。最初は大変でも練習すれば必ずうまくなりますので、根気強く頑張りましょう。ホバリングができるようになれば、その後は機体を前後左右に動かしたり、8の字飛行をおこなったり、そして上空飛行からF3C演技や3Dフライトと続いていきます。まずは基礎をしっかり覚えて、長いラジコンヘリライフを楽しんでください!