小さな巨人「Mavic Air」でスマートな空撮を愉しもう!

矢継ぎ早に新製品をリリースするDJI。今年に入っても超小型の「Tello」や、全方向障害物検知システムと高性能カメラを搭載した「Mavic2」が2ラインナップも発表されるなど、とにかく新しいネタには事欠かない状態です。

そんな中、忘れてはいけないのが、今年発売された「Mavic Air」である。スタイリッシュなこの機体は、スマートに空撮を愉しみたいユーザーの心を掴んで離さず、発売以来高い人気を誇っています。今回はやや「Mavic2」の衝撃で忘れてしまいがちとなっている「Mavic Air」の秘めたる実力を紐解いていきたいと思います。

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①とにかくコンパクトなボディ

「Mavic Air」の特徴はその携帯性にあるといっても過言ではない。前作「Mavic」同様、4本のアームは折りたたむことができ、ペットボトルサイズにまでコンパクトにでき、しかも凹凸がなくなるのでカバンにも入れやすく、非常に高い携帯性を発揮します。折りたたんだ際のサイズは168×83×49mm。実際に持ってみるとその小ささがよく分かります。最近の大きなディスプレイを持つスマートフォンと比較すると、ほぼ同じサイズになってしまうほどのボディに、さまざまな機能を付加したのですから驚きです。

②カメラと3軸ジンバルで安定した空撮を実現

「Mavic Air」の機首に搭載されているカメラは1/2.3インチCMOSセンサー搭載のもので、有効画素数は12MPのもの。ISOレンジもマニュアルならば動画、静止画とも100〜3200までとなっており、絞りもf/2.8と暗い場所でもクッキリと鮮明な撮影ができます。3軸ジンバルは周囲3方向にボディがせり出しているで、万が一の際もダメージがジンバルやカメラに伝わりにくい構造となっています。

動画は超高画質ウルトラHDでの撮影が可能となっていて、毎秒100Mbpsで記録する4K/30fps動画撮影を実現しています。また、スローモーション動画やHDR(ハイダイナミックレンジ)写真の撮影も可能。

一方、静止画は12MPの高画質な写真が撮影できるだけでなく、32MPスフィアパノラマ撮影を実現。これは水平、垂直、180度パノラマの撮影ができるもので、25枚の写真を8秒で合成して完成させます。360度クリアな画像は別世界に入りこんだような錯覚さえ覚える、非常にユニークなものです。

③安全性にも配慮した「Mavic Air」

小型の機体ながら高い安全性を実現しているのも「Mavic Air」の特徴です。メインカメラと前方、後方、下方にそれぞれ配置されたデュアルビジョンセンサーと、下方赤外線検知システムにより3方向の障害物検知をおこないながら飛行してくれます。

さらに、ビジュアルイナーシャルオドメトリーテクノロジーにより、機体はカメラからの映像を参考に体勢測定をおこない、機体の速度と体勢を計算しながら自機の位置を特定することで、従来のものちょり測位機能の精度が2倍に向上。リアルタイムで空間を感じ取りながら3Dマップを作成。APAS(高度操縦支援システム)により、自動で障害物を回避する適切な飛行ルートを自分で計画し、衝突回避をおこなってくれます。

このように高い障害物検知システムと、冗長性に優れたデュアルIMUやプロセッサーを搭載した「Mavic Air」は、非常に信頼性の高いコンパクトドローンに仕上がっていると言えるでしょう。

④簡単な操作で理想的な空撮を実現

「Mavic Air」を愉しむ上で欠かせないのがさまざまな撮影モードでしょう。これらをうまく使いこなすことで、オリジナリティ溢れる空撮をおこなうことができるはずです。

まずは機体が被写体を識別して追尾しながら撮影する「アクティブトラック」。「Mavic Air」では従来よりも追尾精度が向上しており、高速で移動する被写体でもしっかりとトレースして撮影をおこなってくれます。

直感的な操作でオリジナルの撮影という点では、クイックショットも見逃せません。「Mavic Air」にはロケット、ドローニー、サークル、ヘリックス、アステロイド、ブーメランの6種類のクイックショットが用意されています。タップするだけで、機体は自動で撮影を開始。動きが決まっているので、あらかじめ構図を考えておかなくても問題ありません。

そして、最大の注目はなんといっても「スマートキャプチャー」でしょう。これは「Mavic Air」を手のジェスチャーだけで操作することができるもの。ジェスチャーで機体を離陸させ、ジェスチャーで操作し、ジェスチャーでシャッターを切ることができます。アウトドアでセルフィーをおこなう時などにとても役立つことでしょう。

もちろん、「Mavic Air」にはタップフライも搭載。アプリの画面に見えている景色の所定の場所をタップすれば、それだけで機体はそこへ飛んでいってくれます。つまり、その間はカメラの操作に集中することができるので、うまく活用することで、安全に美しい空撮が愉しめるのではないでしょうか。

⑤フライトインプレッション!

それでは実際に「Mavic Air」を飛ばしてみたいと思います。4本のアームを引き伸ばし、フライトモードにしたら、周囲の安全をよく確認して自動離陸でフライトスタート。飛ばしてみての第一印象はプロペラの風切り音が非常に静かなこと。それにより恐怖感がまったくなく、扱いやすい印象を与えてくれます。

次に機体を上空へ。スロットルを上げていくとリニアに反応するのが好印象。姿勢制御も素晴らしく、多少の風などではビクともしません。

ここで、「Mavic Air」をスポーツモードに入れてみます。エレベーターのダウンを打ってスロットルを上げていくと、機首を下げながらグイグイと加速。スペック上では最高で68.4km/h出るそうで、高速で移動する被写体の追尾もこれならば簡単そう。スポーツモードでも姿勢制御がしっかりとおこなわれているのも確認できました。

最後にスマートキャプチャーを試します。操縦者を認識させ、機体に後方に下がるようなジェスチャーをすると…機体はなんとバックしていきます。さらに横に手を振ると、そちらの方へスーっと移動を開始。ベストなポジションについたらファインダーをのぞくポーズを取れば、自動でシャッターを切ることができました。

印象としては、ひとつひとつの舵に適切な反応を示すだけでなく、スティックを離した時に機体を水平に保つ間隔も非常に速い印象。とても操縦しやすく、安心してカメラ操作に集中することができそうです。飛行については、入門者でもすぐに慣れることができそうで、小型なので恐怖感も少なく、初めての人にも推奨したい機体と言えるでしょう。

⑥まとめ

登場以来、そのスマートさと多機能さで、多くの人をドローンの世界に引きずりこんだ「Mavic Air」。価格も10万円前後と、その高性能さを考えるとリーズナブルで、どこへでも持っていけるメリットもあります。ドローンで空撮を始めたいと思っている人にぜひオススメしたいDJI「Mavic Air」。まだ体験していない方はぜひこの機会に、その面白さを味わってみてください。

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