ドローンオペレーターも知っておきたい「サーボ」のお話

ドローンではあまり使われない「サーボ」。しかし、このアイテムはドローンだけでなくRC飛行機やRCヘリで非常に重要なアイテムのひとつとなっています。空を飛ぶRCの必須アイテムであるサーボを今回は紹介していきたいと思います。

①サーボとは

ラジコン業界では普通に使われる用語である「サーボ」。正確には「サーボモーター」の略であり、電気駆動でサーボ機構において位置や速度を制御するために用いられるもので、ラジコン飛行機やヘリにおいては動翼の制御やスワッシュプレートの制御に用いられることが多い電子デバイスとなります。多くのものは防塵仕様のケースに入っており、その中に制御基板やギヤボックス、モーターなどが収められています。スティックを打った量に応じてサーボの駆動量を制御することができ、それに応じて、例えばRC飛行機の動翼を必要な分だけ動かしたり、引込脚やフラップの出し入れ、RCヘリにおいてはスワッシュプレートの制御やラダーの制御を担っている重要な部品となります。

②現代のサーボ

現代のサーボはデジタル式のものが主流となっており、高い分解能により細かく正確に刻んだ動きを実現しています。分解能が高いということは、より細かい動きをすることができ、フライヤーのスティックワークを忠実に再現することができるようになります。また、サーボ内部に使われているギヤも、最近のものではメタル製のような堅牢かつ寿命の長いものが採用されており、よい素材を使っているものほど高価になる傾向があります。

③サーボの種類

サーボは見た目は同じでもタイプが異なるものがあります。そのサーボの用途に応じて、より素早い動きをするスピードタイプと、より大きなものを動かすことができるトルクタイプ、そして両方の中間の要素を持ち、さまざまなシーンで活用ができる汎用的なタイプに分かれます。搭載する機体によって使い分けることで、その機体の特性を最大限に引き出すことができ、飛ばしやすい機体に仕上げることができます。また、サーボによっては防塵だけでなく防水機能を持ったサーボも用意されています。これは水辺で使用するRCボートや水上機に搭載するもので、値段もやや高めとなります。

④ドローンにおけるサーボ

一般的なマルチコプタータイプのドローンではサーボは使われることはないですが、今後多く登場してくるであろう可変ピッチ機構を備えた機体や、マルチコプター型ではない、飛行機やグライダータイプの機体については、スワッシュプレートや動翼を可動させるのにサーボが搭載されることでしょう。産業用の機体に使用されるサーボは、一般的なサーボと異なり、堅牢かつ絶対的な信頼性が必要となります。それだけに値段も非常に高価なものとなりますが、一般的なサーボでは実現できない高トルクやハイスピード、そして高い防塵防水機能を持つプロユースのサーボとして今後注目を集めることでしょう。