多くの可能性を秘めた教育ロボットDJI「RoboMaster S1」の楽しみ方!

6月18日の当ブログで紹介した通り、今年の6月に、DJIは新しいプロダクト「RoboMaster S1」を発表しました。

組み立てからプログラミングまで!DJIの教育用ロボット「RoboMaster S1」登場!

このユニークな地上走行ロボットは、一見するとまるで戦車のような姿をしており、RCカーのように車体を操って、走行したり弾を発射して友人と競いながら楽しむためのものと捉える人もいるでしょう。

もちろん、そういった楽しみ方もできますし、まったく不正解ではないのですが、この「RoboMaster S1」はもっと多くの可能性を秘めたDJI渾身の一作となっているのです。

今回は前回の記事でご紹介し切れなかった部分も含め、この「RoboMaster S1」の基礎的なところからさらに深いところまで一気にご紹介していきたいと思います。

↓↓DJI「RoboMaster S1」の詳しい情報は「ドローンステーション」で!

「RoboMaster S1」の楽しみ方その1:組み立て

DJIのイメージというと、同社のドローンのようにワンパッケージですべてが提供されており、すぐに飛ばしたり楽しんだりすることができるものがあります。しかし、この「RoboMaster S1」は、ラジコンやプラモデルのように自分で組み立てていくことが必要です。そう聞くと面倒に感じてしまう人も多いかと思いますが、組み立てを自分でおこなうと、どこがどう構成されて車体が出来上がっているのか把握でき、後の改造や修理もそのプロセスを覚えているため、瞬時に理解して自分でおこなうことができるという利点があります。

また、「RoboMaster S1」の組み立てはモジュラー設計となっているので、特別な工具は必要なく、ねじとケーブルを使いながら進めることができるので安心です。組み立てながら自分の車体が出来上がっていく過程を見ていくのは非常に楽しい部分でもあるのでぜひチャレンジして欲しいと思います。

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「RoboMaster S1」の楽しみ方その2:ハイスペックな装備

この「RoboMaster S1」にはハイスペックな装備が小さな車体に詰め込まれています。まずは車体の頭頂部に埋め込まれたインテリジェントコントローラーです。このコントローラーによって「RoboMaster S1」のさまざまな制御をおこなえます。コントローラーには高性能なCPUが搭載されており、カメラからの映像は低遅延でしっかりとHD映像伝送され、同時にAIコンピューティング、プログラム開発などの機能もサポートしてくれています。また、操縦者からのコマンド信号をシームレスに伝送することですぐに実行してくれます。

次に、印象的なデザインのブラスターです。マニア心をくすぐるこの装備は、ゲル弾や赤外線ビームを発射でき、さらにLEDライトで発射軌跡を描くことも可能。また、リアルな発射音や反動で戦場さながらの臨場感を演出しながらバトルすることができます。もちろん安全性も考慮されており、このブラスターで発射できるゲル弾は無毒性で、発射の角度も制限されており発射のスピードは変更できないようになっています。

そして、先に紹介したインテリジェントコントローラーやブラスターが乗っている2軸メカニカルジンバルこそ、DJIが最も得意とする部分のひとつです。この2軸ジンバルは、ヨーとピッチ回転をコントロールでき、ブラスターの上に付いているFPVカメラは、このジンバルの動きに合わせて映像を見ることができます。ジンバルに内蔵されている直接駆動ブラシレスモーターは、インテリジェントコントローラーのIMUや高度アルゴリズムと連携し、スムーズで遅れのない映像伝送と精密制御を実現。砲身をグルグル動かしながら走行する様子はまさに近未来のロボットそのものです。

一方、走行を支えるホイールにはメカナムホイールを採用。この4つのホイールには、「RoboMaster S1」をあらゆる方向へ移動を可能させるためのローラーが12個付いています。さらに、フロント軸サスペンションも装備されているので、荒れた道でもガンガン走行することがでるだけでなく、内部に搭載された高性能モーターにより、パワフルな走りを実現しているのも見逃せないポイントでしょう。

そして、最後に紹介するのはインテリジェント検知アーマーです。「RoboMaster S1」には、車体の前後と側面、そしてジンバルに2箇所の合計6箇所にインテリジェント検知アーマーパネルが取り付けられています。これは、相手のゲル弾や赤外線ビームの攻撃を検知するもので、もし攻撃された場合、車体に装備されたレフリーシステムによってすぐに分析され、画面上でリアルタイムに自分の車体のHPがいくつ減ったのか見ることができます。

このように小さな車体に豊富な最新テクノロジーが搭載されているのが、「RoboMaster S1」の大きな特徴となっています。

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「RoboMaster S1」の楽しみ方その3:プログラミングとAI技術

昨今、どこへ行っても聞かれるようになったプログラミング。今後、非常に重要になってくるであろうプログラミングを「RoboMaster S1」では学ぶことができるのです。この「RoboMaster S1」は、ScratchとPythonという最先端のプログラミング用語に対応。標準的なビジュアルプログラミング言語であるScratchと、人工知能の領域で広く使われている最新の言語であるPythonに対応していることで、スキルや目標に応じてプログラミングを学習することができます。

また、「RoboMaster S1」はAI技術によって、さまざまなものを認識することができます。例えば、線に沿って自動で走行するラインフォローや、数字や文字で構成されたビジョンマーカーを認識させてバトルや走行に応用できるビジョンマーカー認識、さらに画面内で選んだ人を認識して追跡するフォローモードといった機能を使うことができます。

他では、音の認識も可能ですので、拍手をした回数に応じて動作させる拍手認識や、DJIのドローンから応用された手の動きに合わせてプログラムを実行するジェスチャー認識、そしてバトルの対戦相手を認識させてプログラミングしてある動作を実行させるロボット認識といった機能もあります。これらはRoboMasterアプリでプログラミングすることができ、プログラミングだけでなく、それをしたことでの結果として「RoboMaster S1」がどのような動作をするのか見ることができるのは非常に楽しいものではないでしょうか。

まとめ

このようにただ単に走行させたり、対戦させたりするだけでなく、プログラミングを施すことで、独自の動作を実行させることができる「RoboMaster S1」は、まさに走行する教育ロボット。楽しみながらプログラミングを勉強できるという意味では、大人と子どもが一緒になって楽しめるものではないでしょうか。8月には中国で「RoboMaster」の世界大会も開催される予定です。ぜひそちらもチェックしてみてください。

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