自分に合った1台を選ぼう! 基礎から学ぶ充電器の選び方

ラジコン飛行機やラジコンヘリ、そしてドローンに至るまで、最近の機体はその殆どがリチウムポリマーバッテリー(以下、リポバッテリー)を使って飛んでいます。パンチ力があり、燃費も良いリポバッテリーはドローンや空ものラジコンを飛ばすのに最適で、2000年代初頭に使われ始めてから、あっという間に普及するようになりました。

そんなリポバッテリーですが、使用するためには充電器が必要になります。現在ではさまざまなタイプの充電器が発売しており、初めて購入する人にとってはどんなものを購入すれば良いか悩むところかもしれません。

そこで今回は充電器の選び方について紹介していきたいと思います。

選び方①:電源はACかDCか

充電器の電源はAC(後流)とDC(直流)でわかれます(AC/DC兼用のものもあります)。AC充電器ですと、家庭のコンセントで使用できます。DC充電器ですと、例えばクルマの12Vバッテリーなどで使用することができます。これは使用するシーンによっても異なりますが、一般的にはAC充電器のほうが安定化電源も内蔵している関係でサイズが大きくなります。しかし、家庭のコンセントが使用できるので、使い勝手は良いはずです。

一方、DC充電器も自宅で使うことはできます。そのためには安定化電源が必要となります。これは家庭用のAC100Vを、DC12Vに清流するためのデバイスで、さらに充電時に出力負荷がかかっても、文字通り安定して電圧を出力し続けてくれます。

初めての1台を選ぶなら、家庭での使い勝手の良さを考え、AC充電器をオススメします。

選び方②:どんなバッテリーを充電するか

最近の充電器はいわゆる「マルチタイプ」と呼ばれるものがほとんどです。これは、多くの種類のバッテリーを充電できる充電器で、ドローンや空ものラジコンで使われるリポバッテリーから、送信機や受信機用電源として使われるリチウムフェライトバッテリーやニッケル水素バッテリー、ニッカドバッテリー、そしてスマホなどでも使われているリチウムイオンバッテリーや、鉛蓄電池などを充電できるものとなっています。

このようにさまざまなタイプのバッテリーを1台で充電できるため、最初の1台として購入する際にマルチタイプのものを選んでおくと、その後で買い足す必要がなく便利だと思います。購入する際はどのようなバッテリーに対応しているか、よく把握しておきましょう。

また、バッテリーによってそれぞれ何セル〜何セルまで対応可能、ということも記載されています。大きなバッテリーを充電したい時など、どのセル数まで対応しているかもよく確認しておきましょう。

さらに、最近ではリポバッテリーの中でも1セルあたりの電圧が高いハイボルテージタイプのバッテリーがあります。このハイボルテージリポバッテリーに対応しているかどうかも確認しておいたほうが良いでしょう。よく「Li-HV」といった表記で記載されているので、できればハイボルテージ対応の充電器を選ぶようにしたいところです。

このマルチタイプの充電器を使用する際は、充電する時にどのタイプのバッテリーを充電するモードになっているか、しっかりと確認してから使用するようにしてください。異なるモードでバッテリーを充電してしまうと事故につながります。必ず確認するようにしてください。

一方、どれか特定の1種類のバッテリーしか充電できないタイプの充電器も存在します。所有しているのバッテリーのほとんどがリポバッテリーならリポバッテリー専用充電器でも構いませんが、どれか1台となるとマルチタイプのほうをオススメします。

選び方③:充電スペックで選ぶ

前述したように、充電器によって対応するセル数が異なります。最近ではセル数の多いリポバッテリーや、大容量のリポバッテリーが普通に使われる時代になりました。自分の使用するリポバッテリーにしっかりと対応しているか、よく確認してから購入するようにしましょう。

また、充電するパワーも重要な判断要素です。これによって充電する時間が異なってきますが、ハイパワーなものほど値段も高くなる傾向があります。安価な充電器は充電電流が固定のものもありますが、できれば充電電流を設定できる充電器をチョイスして、さらに充電する際の最大充電電流のスペックをよく確認するようにしましょう。

さらに、最近では同時に2つのバッテリーを充電できるマルチポートタイプの充電器もあります。同時に2つ充電できるため時間の節約になりますから、多くのバッテリーを保有している方には、マルチポートタイプのものが便利です。同時に充電する際にどのくらいの充電性能が出るのか、この点を確認しておくようにしましょう。

選び方④:操作性で選ぶ

最近の充電器はさまざまな機能が備わっているため、それらを設定するために操作性も重要になってきます。大きなディスプレイを装備していたり、タッチパネルになっているものは設定する際にわかりやすいですし、最近では日本語表示に対応した充電器も増えてきています。また、音声読み上げ機能がある充電器も登場しました。

さらにメーカーから無料のスマホアプリが配信されていて、それをインストールすることによってスマホで充電器を操作できるものも出てきています。スマホの画面を見ながら操作できるので、より直感的な操作で設定をスムーズにおこなうことができます。多機能ゆえに、設定の際の操作性や、充電時の現状確認が簡単にできるか、といった観点も充電器選びでは重要なポイントとなってきます。

まとめ

今回は充電器の選び方について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?最近の充電器は多機能なものがほとんどで、以前と比べてもパワフルかつ信頼性の高いものばかりとなっています。今回紹介した選ぶポイントをよく理解して、自分に合った最適な1台を選ぶようにしましょう。