何を揃えればいいのか一目瞭然!ラジコン飛行機入門ガイド!
昔から憧れていたラジコン飛行機をいよいよ始めたい!と思った時、さて最初に何を揃えれば良いのか、そしてどのようにして始めるのが一番ベストなのか、入門者の方はなかなかそれを答えるのが難しく、ハードルを感じてしまうことも多くあるようです。
しかし、最初はわからなくても実際に始めてみれば(操縦以外は)それほど難しく考えることはなく、必要なアイテムさえ揃えられれば比較的簡単に入門できるのもラジコン飛行機の良いところです。
そこで今回はこれからラジコン飛行機を始めてみようと思う方々に、何が必要なのかを細かく紹介していきたいと思います。こちらを参考に、ぜひ魅力溢れるラジコン飛行機の世界に足を踏み入れてみてください!
①飛ばす前の準備
まず、何ごとも新しいことを始めるためには先生が必要となります。特にラジコン飛行機のように専門知識が必要なホビーの場合は、独学で勉強するよりも先生に教わった方が上達が早くなります。周囲に先生役がいなくても、ラジコンクラブにはキャリアの長いフライヤーがたくさんいらっしゃいます。地元の同志で結成しているラジコンクラブには、この道何十年というベテランフライヤーが多くおり、そういった方は少なからず教えるのが好きで、手取り足取り丁寧に教えてくれる方が多くいらっしゃいます。特に安全面については事故が起ってからでは取り返しがつかないので、必ず先生役がいるラジコンクラブに入会してください。
また、ラジコンクラブに入会するとそのクラブの飛行場で飛ばすことができるというメリットがあります。多くのラジコンクラブは安全に配慮しながら、自分たちの飛行場でRC飛行機のフライトを心ゆくまで愉しんでいます。休日になるとクラブ員が自分の愛機を持って来場し、さまざまなことを話しながら順番に飛ばしているでしょう。先輩のフライトを見るだけでなく、横についてもらってアドバイスをもらいながら飛ばすことで、独学よりも数倍早く上達するはずです。また、故障した時に修理してもらえたり、他のジャンルの機体を見ることができるなど、クラブ入会のメリットは計り知れません。必ずラジコンクラブに入会して飛ばすようにしましょう。
そして、ラジコン飛行機を愉しむ際には必ずラジコン保険に加入するようにしましょう。万が一何かあった時のために、日本ラジコン電波安全協会にてラジコン操縦士の登録をして、同時にラジコン保険に加入していきます。保険加入はRCフライヤーがおこなわなければならない最低限のマナーであり、大会に出場する際も必ず必要となります。詳しくは日本ラジコン電波安全協会のホームページなどをご参照ください。
入門する際に新たに100g以上の機体を購入したら、必ず国土交通省のWebサービス「DIPS」から機体の登録申請をおこないます。申請して登録番号が発行されたらそれを機体の見える位置に明記し、さらに機体の認識情報を電波で発信するリモートIDを搭載することも義務付けられています。必ず遵守するようにしましょう。
②ラジコン飛行機入門に必要なアイテム
ここからはラジコン飛行機を飛ばす上で必要となるアイテムをひとつずつ見ていきたいと思います。
【機体】
まずは、当然自分が飛ばす機体が必要となります。入門者の場合はまずは高翼トレーナー機で入門するのがベストです。これは自律安定性が高く、非常に安定して飛んでくれるからです。また、一昔前はエンジン機での入門が当たり前でしたが、最近では電動機が主流となっています。さらに、自分の機体セットにどのようなアイテムが含まれており、あと何を買い足せば良いのか、その点もしっかりと確認するようにしましょう。
【送信機】
プロポと呼ばれる機体を操縦するためのアイテム。入門者用からエキスパート用までさまざまな種類が用意されていますが、まずはミドルクラスのプロポがひとつあればしばらくの間は不自由しません。最近のプロポは30モデルくらいメモリーできるので、機体の種類が増えていっても困ることはないでしょう。エキスパート用のプロポはもちろん良いものですが、多機能過ぎて入門者には使いこなせない可能性もあります。価格も高価なものが多いので、コストパフォーマンスに優れたミドルクラスをひとつ購入するのがオススメです。
【受信機】
機体に搭載してプロポからの電波をキャッチする受信機。たいていの場合はプロポにひとつ受信機が付属することが多いので、最初の機体はそれを使えば良いでしょう。2機目以降は受信機を単品で購入して機体に搭載します。プロポと受信機によってはシステムが異なるとリンクできないものもあるので、よく注意して購入するようにしましょう。
【モーター(電動機)】
電動機のパワーソースとなるのがモーターです。最近はパワーのあるブラシレスモーターが多く発売されており、自分の機体サイズにあったモーターを各社の中から選ぶことができるようになっています。モーターはKV値によって回転型かトルク型か異なります。もし、セットに付属されていればそれをそのまま使い、付属されていないようならば指定のサイズのものを選ぶようにしましょう。
【アンプ(電動機)】
モーターの回転をコントロールするもので、スピードコントローラーや略称のESCなどと呼ばれることも多いアイテムです。ブラシレスモーター用とブラシモーター用があり、ブラシレスモーター用は3本の線でモーターとつなぎます。アンプによって容量異なり、20Aタイプや40Aタイプといった単位で表現されます。こちらも付属のものがあればそれを、機体に付属しない場合は推奨の容量のものを使うようにしましょう。
【バッテリー(電動機・エンジン機)】
電動機の動力源となるバッテリー。最近はそのほとんどがリチウムポリマーバッテリー(リポバッテリー)となっており、これを機体に搭載して飛ばします。機体によってセル数と容量が指定されていて、例えば3セル2000mAhと指定されていたら、3セルの2000mAh前後の容量のものを使うようにしましょう。3~4セルとなっていたら、入門者のうちは3セルを、上達してきたら4セルでパワフルな飛行を愉しむのも良いでしょう。また、エンジン機でも受信機用のバッテリーが必要となります。
【充電器(電動機・エンジン機)】
バッテリーを充電する充電器も必須のアイテムです。スペックによって異なりますが、リポバッテリーだけでなくニッカドやニッケル水素バッテリーも充電できるマルチタイプのもので、リポバッテリーで1~6セルを充電できるようなものならば長く使うことができるでしょう。なお、エンジン機でも受信機用バッテリーの充電が必要となりますので、電動機だけでなくエンジン機で入門する人も必要となるアイテムです。
【模型用エンジン(エンジン機)】
エンジン機のパワーソースとなるのが模型用エンジンです。搭載する機体のサイズによってエンジンの大きさが決まっており、さらにエンジンには2ストロークと4ストローク、グローエンジンやガソリンエンジンなど種類が分かれています。入門機の場合は2ストロークを使うことが多く、25クラスや40クラスで入門するフライヤーが多い傾向にあります。エンジンはその性能を出すには季節や気温によってニードルの調整が必要であり、慣れないうちはクラブの先輩に手伝ってもらってエンジンの調子を整えてから飛ばすようにしましょう。
【燃料(エンジン機)】
エンジン機の動力源である燃料。グローエンジンを使う場合はグロー燃料を、ガソリンエンジンを使う場合はガソリンが必要となります。燃料にはオイルやニトロなどが入っており、この割合によってパワーに差が出ます。また、燃料を変更したら必ずエンジンのニードル調整が必要となることを覚えておきましょう。飛行後は必ずエンジンや燃料タンクから燃料を抜き去り、排気でベトベトになった機体を拭いておきましょう。
【エンジンスターター(エンジン機)】
エンジン機のエンジンをスタートさせるために必要なアイテムです。スターターにはバッテリーがついており、エンジンの先端についたスピンナーをスターターで回転させてエンジンをスタートさせます。スターターのサイズはいくつかありますが、入門者の場合は中型のものをひとつ買っておけば長く使えるはずです。
【プラグヒート(エンジン機)】
グローエンジン機をスタートさせるために必要なアイテムです。グローエンジンに取り付けられたグロープラグを赤熱させることで、エンジンがスタートします。エンジンは一度かかれば内部の余熱でプラグが赤熱し続けるので、スタートしたら取ってしまって問題ありません。小型の比較的安価なポケットブースターが発売されているので、それをひとつ購入しておきましょう。
【燃料タンク(エンジン機)】
エンジン機の燃料を入れるためのタンクで機体の前方に搭載されることが多いです。容量によってサイズが異なりますが、機体のサイズによって容量が決まることがほとんどとなっています。燃料タンクとエンジンの間は燃料チューブによってつながっており、飛行中にタンクからエンジンへ燃料が供給されます。
【燃料ポンプ(エンジン機)】
エンジン機の燃料を燃料缶からタンクへ入れるためのアイテムです。手で回すものからモーターで吸い上げるものまでありますが、入門者ならば比較的安価な手動の燃料ポンプで充分です。
【サーボ】
機体の動翼などを動かすためのアイテムで、送信機から送られてきた信号を受信機で受信し、さらに受信機につなげられていたサーボに伝わって必要な分だけ動翼を動かします。サーボによってサイズや動かすスピード、動かすトルクなどが異なります。また、エンジン機の場合はエンジンの回転数を決めるキャブレターの開閉もサーボでおこなうので、エンジン機は電動機よりもサーボの数が1つ多くなります。
【プロペラ】
機首に取り付けるプロペラは、種類によってサイズとねじれを指すピッチとダイアが異なります。素材は木製からカーボン、ナイロンなどさまざま種類があり、取り付けるエンジンや機体サイズによって適正なものを選ぶようにしましょう。機体とエンジンの推奨プロペラを取り付けることが大切で、小さすぎたり、大きすぎたりすると引っ張る力が足りなかったり、逆に抵抗になってしまったりすることがあります。
③まとめ
今回はラジコン飛行機を始める上で必要になってくるアイテムを紹介してきました。最初は言葉も難しいですし、揃えるアイテムも多く感じるかもしれませんが、一度揃えてしまえば長く使えるものばかりですので、最初に必要なものは揃えてしまいましょう。
これで憧れのラジコン飛行機を始める準備は整うはずです。さぁ、最初の一機を飛ばしてみましょう!