それぞれの特徴を把握しよう!「Mavic 2 Pro・Mavic Air 2・Mavic Mini」3兄弟!
世界のドローン業界をリードするDJIのスタンダードドローンといえば、一昔前はPhantomシリーズでした。ドローンを使った空撮を一気にメジャーなものにした「Phantom」はドローンの歴史に残り偉大な機体であり、その功績は計り知れないものがあります。
一方でここ最近、DJIの主力ドローンはすっかり「Mavic」シリーズに移ってきたことは否めなません。初代「Mavic Pro」から始まったシリーズはその後ラインナップを広げていき、現在ではDJIの主力商品としてすっかり定着した感させあります。
そこで今回はこの「Mavic」シリーズの中から最新の機体である「Mavic 2 Pro」「Mavic Air 2」そして「Mavic Mini」をピックアップして紹介していきたいと思います。
①初心者でも安心して飛ばせる「Mavic Mini」
まずは一番の弟分であり、サイズもコンパクトな「Mavic Mini」からご紹介したいと思います。この機体はその名の通り非常にミニサイズの機体となっており、バッテリーも搭載した全備重量でも199g(日本仕様)と、軽量かつ航空法の対象にならない重量を実現しています。
注目はやはりその小ささでしょう。「Mavic」シリーズの特徴であるアームの折りたたみをおこなうと手のひらに乗るほどのサイズになります。しかし、そのコンパクトな機体にはこれでもかというほど、DJIの最新テクノロジーが詰まっています。
まず驚きは、このサイズながら3軸ジンバルと2.7K対応カメラが搭載されていることでしょう。3軸ジンバルによって機体が傾いても画像はブレることなく、美しい空撮映像を撮影することができます。従来の手のひらサイズの機体となると、カメラが機体に内蔵されていることが多く、機体が傾くと映像も傾いてしまいっていましたが、ジンバルが用意されたことでスムーズな映像が撮影できるようになっています。
また、機体の底部にはビジョンポジショニングシステムを搭載。小型機は外乱に弱いとされていますが、これにより非常に安定したホバリングができるだけでなく、初心者が苦手な離着陸に関しても自動でおこなうことができます。
このようにまさに初心者にうってつけで、ドローンを使った空撮の面白さを教えてくれるのが「Mavic Mini」なのです。
②スマートに高画質な映像を撮影できる「Mavic Air 2」
一方、この3兄弟の中でも最新作となるのが「Mavic Air 2」です。この機体の特徴は非常に高い機能を有しながら、価格自体はリーズナブルに抑えられている点でしょう。
カメラは48MPの静止画と4K/60fps動画に対応した小型ながら素晴らしい性能を持つもので、HDR動画にも対応しており、ひとつひとつの映像を忠実に再現し、本物同様の色を表示させることができます。また、1/2インチCMOSセンサー搭載で、非常に高画質な映像や8Kタイムラプスを撮影することができるのもこの機体の特徴です。
さらに、この「Mavic Air 2」では最適化された撮影機能であるスマートフォトにも注目が集まります。これは画像のシーン認識、ハイパーライト、HDRをひとつのモードに統合したもので、シーン認識ではカメラのパラメータをシーンに合わせて最適化してくれます。具体的には夕焼け、空、草地、雪、森林の5つのカテゴリーのインテリジェント認識機能に対応するものとなっています。
また、「Mavic Air 2」は安全性に関しても小型ドローンとは思えないような機能を持っています。「Mavic Air 2」には前方、後方、下向きに周囲の障害物を捉え、自動で回避する高度操縦支援システム「APAS3.0」が搭載されています。このシステムにより、「Mavic Air 2」は非常に高い安全性を確保した画期的な機体となっています。
③プロの現場でも通用する「Mavic 2 Pro」
最後は長兄的存在である「Mavic 2 Pro」です。この機体は現在のDJIの礎を気づいた「Phantom」に変わるニュースタンダードとして、その実力を遺憾なく発揮してくれている1機です。
「Mavic 2」には「Pro」と「Zoom」の2タイプがありますが、今回は高画質カメラを搭載した「Mavic 2 Pro」を紹介していきたいと思います。
この機体にはスウェーデンの老舗カメラメーカーであるハッセルブラッド社と開発した1インチCMOSセンサー搭載の高画質カメラを搭載。これによりより美しい空撮ができるようになっただけでなく、F2.8〜F11の間で絞りを調整できるのも、このカメラの特徴です。これによりあらゆる光量の環境下においても、しっかりと見たままの色合いを捉えることができるようになるはずです。
また、DJIの機体として初めて全方向障害物検知ができるようになりました。これは全方向を飛行しながら確認していく機能で、周囲をグルっと見え渡しながら障害物を常に監視し続け、もしあった場合は自動で回避してくれる機能で、従来よりさらに安心して飛ばせる機体となっています。
さらに、この「Mavic 2 Pro」には多彩なインテリジェント機能が用意されているのも特徴のひとつです。被写体を追いかけながら撮影する「アクティブトラック2.0」や「クイックショット」「パノラマ」といった機能は、まさにDJIドローンの進化の賜物でしょう。このように「Mavic 2 Pro」は、あらゆる空撮シーンに対応することができる汎用性の高いハイスペックマシンといえるのではないでしょうか。
④まとめ
今回はDJIの主力シリーズである「Mavic」から、「Mavic 2 Pro」「Mavic Air 2」、そして「Mavic Mini」を紹介しました。自分のスキルやフライトスタイル、そして撮影シーンなどを考えて、自分に合った機体をぜひ見つけ出してください!