DJI「Mavic Air 2」テスト機によるインプレッションレポート!
4月28日に発表となったDJIの新しい空撮用ドローン「Mavic Air 2」。当ブログでも、当日に速報でお届けしましたが、今回はこの最新機のデモ機にてテストフライトをいち早くおこなう機会を得ましたので、早速お届けしていきたいと思います。気になる部分を徹底チェックしていきますので、ぜひ参考にしてください!
①機体本体について
機体について、まず気になったのは「Mavic 2」シリーズに搭載されている下部LEDが「Mavic Air 2」にも搭載された点にあります。これにより、多少薄暗い室内環境でもGPSなし(ビジョンセンサーのみ)でも安定して飛行できそうです。フライトをおこなう現場によっては、GPSが届かなかったり、照度の足りない現場もありますが、これならばそういった心配をすることなく安心して飛行をおこなうことができそうです。
また、テストフライトをしてみて気づいたのは、飛行時のプロペラ音は甲高いきつい音ではなく、前作より低音で耳に痛くないサウンドに変化している点です。これはプロペラの形状が「Mavic 2」で採用されているものと同じになっているため。大きな風切り音は周囲に対して余計な恐怖感を与えてしまいますが、これなら静かでスムーズな飛行ができることでしょう。
さらに、その「Mavic 2」と比較すると、機体の降下速度が早いのが実感できます。機体が小型なことも関連しているかもしれませんが、スッと降りてきてスムーズに着陸してくれます。もちろん、上空では安定した飛行は健在で、まるでベテランのパイロットのような安定性に優れたフライトをおこなうことが可能です。
一方、外見の変化としてはバッテリーの残量インジゲーターが控えめなデザインになったことでしょうか。飛行に大きな影響はないものの、デザイン面ではよりスタイリッシュになっていますし、バッテリー残量は手元のスマートフォンで確認できますので問題はないはずです。
②カメラユニットについて
小型ドローンながら、最高級の装備が用意された「Mavic Air 2」。1/2インチCMOSセンサー搭載で、非常に高画質な空撮をおこなうことができる「Mavic Air 2」ですが、同じ場面を「Mavic Mini」「Mavic Air 2」「Mavic 2 Pro」で比較してみた結果、画像解像度は「Mavic Air 2」がダントツに良い印象です。一方で、細かく見ると「Mavic 2 Pro」のほうが、やはり画質と発色は良く思われます。しかし、「Mavic 2 Pro」の約半分の値段だと考えると、「Mavic Air 2」は非常にコストパフォーマンスが高い機体と言えるのではないでしょうか。なお、下記の画像は、すべてAutoモードで撮影し、f値はF2.8で統一、ISOはMMが200、MA2が330、M2Pが250、シャッタースピードは「Mavic Mini」が1/50、「Mavic Air 2」が1/15、「Mavic 2 Pro」が1/30となっています。
また、センサーサイズが「Mavic Mini」よりも大きくなっていますので(Mavic Miniは1/2.3インチ、Mavic Air 2は1/2インチ)、「Mavic Mini」より画質は良くノイズも少ない印象です。価格とカメラの性能を考えると、「Mavic Air 2」はとてもバランスの良い機体と言えると思います。
今回の「Mavic Air 2」で、個人向けドローンでは初となる240FPS(8倍スローモーション)スローモーション撮影機能をテストして動画にしてみました。水風船が割れる様がしっかりと撮影できているのが分かると思います。
③送信機について
今回の「Mavic Air 2」は、送信機も大きく変更されました。手に取ってみてまず気づいたのは、これまで裏側にあった「C1」と「C2」ボタンがなくなったことです。また、これまで録画ボタンと撮影ボタンがそれぞれ用意されていましたが、今回の「Mavic Air 2」ではボタンは統一され、アプリ内で動画の録画と静止画撮影を切り替えることができるようになっているのも変更された点です。
外見上の大きな変化は、スマートフォンホルダーでしょう。これまで両側から挟み込む方式だったスマートフォンホルダーが、今作では上下から挟み込む方式に変更。搭載できるスマートフォンの種類がより増えました。スマートフォンが上部にあるため視認性も向上しており、使い勝手が向上しています。
また、スマートフォンにケースをつけてる状態でも挟めるようになり、ホルダー内にアンテナが内蔵されたことで、これまであったアンテナの間違った展開方法や展開し忘れがなくなったのも見逃せないポイントです。
さらに、送信機とスマートフォンを接続するケーブルも従来機と比べるとしやすくなっており、現場ですぐに準備をすることができますので、貴重な撮影シーンを逃さなくなるのではないでしょうか。
④その他のポイントについて
今回の「Mavic Air 2」のデザインを見て気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、「Mavic 2」シリーズ、「Mavic Air 2」、「Mavic Mini」と大中小のデザインが統一されました。カラーのグラデーションが若干異なりますが、シリーズで同じデザインとなり、一体感が生まれ、より「Mavic」ブランドを意識した展開となってきました。
⑤まとめ
デモ機に触れてみてのインプレッションをつらつらと書いてきてしまいましたが、いかがでしたでしょうか?なお、ドローンステーションでは初期設定を紹介した動画と、商品紹介用の動画も用意しています。こちらも合わせて参考にしてもらえればと思います。
世界で注目されているDJIの新型ドローン「Mavic Air 2」。ぜひこのレポートで興味をもたれた方は、その高性能さを体験して頂ければと思います。なお、インテリジェントフライトモードについては、また別の機会に紹介していきたいと思います。こちらもご期待ください。
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