DJIが最新産業用ドローン「Matrice300 RTK」と新型カメラ「ZENMUSE H20シリーズ」を発表!

2020年5月9日

 

民生用最新ドローン「Mavic Air 2」の余韻も冷めやらぬ中、DJIは新型の産業用ドローン「Matrice300 RTK」と新型カメラ「ZENMUSE H20シリーズ」を発表しました。

今回は新しい産業用プラットフォームとして注目される「Matrice300 RTK」と、DJI初となるハイブリッドカメラ「ZENMUSE H20シリーズ」について紹介していきたいと思います。



DJI-M300-K2

MATRICE 300 RTK

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DJI-M300-K1

MATRICE 300 RTK

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①「Matrice300 RTK」の機体と飛行性能

 

業務用ドローンの新しいスタンダードとして誕生した「Matrice300 RTK」は、最大飛行時間が55分とロングフライトが可能なほか、最先端のAI性能、そしてDJIが誇る安全技術をさらにパワーアップさせた6方向検知と測位技術といった多種多様の機能を搭載しています。

まず注目はますます信頼が向上した伝送システムでしょう。搭載されているOcuSync Enterpriseは、3チャンネルで1080p動画伝送を最大伝送距離15km(日本では8km)を実現。AES-256暗号化技術を使うことで、データ伝送の安全性をしっかりと確保しています。

もちろん、あらゆる現場で活躍するために飛行性能そのものもパワーアップしています。前述の通り最大飛行時間は55分と非常に長く、長時間のフライトが必要な現場でも変わらないパフォーマンスを発揮してくれます。また、最大飛行速度は23m/sとスピードも兼ね備えているほか、15m/sの風圧抵抗を持っているため、ちょっとした風くらいではビクともしない安定性を誇ります。厳しい環境下での稼働も難なくこなしてしまうことでしょう。

 

また、業務の内容によって機体の構成を変更できるのも、この「Matrice300 RTK」の強みです。最大で3つのペイロードを装備することができ、ペイロードの総重量は2.7kgとかなりの余裕があります。下方に最大2つ、上方に1つ装着できるため、用途に応じて構成を変更し、あらゆるシーンでこの機体を活用することが可能です。

そして、DJIが誇るインテリジェント機能も進化しています。「スマート点検」では、機体の動きやジンバルの向き、撮影、ズームレベルなどの動作を記録しておいて、その後の自動点検に活用できるサンプルミッションファイルを生成できる「ライブミッション記録」や、搭載AIが対象を認識して次の点検時の自動化ミッション中にその対象を識別してくれることで、ズレのないフレーム確保が可能な「AIスポット確認」、そして最大で65,535個のポイントが作れるウェイポイントなどを使用することができます。

また、「スマートピン & トラック」では、カメラビューやマップビュー上でタップするだけで対象にマークを付けることができる「ピンポイント」や、対象物を認識して自動で追尾する「スマートトラック」などを活用できます。

これらの「スマート点検」や「スマートピン&トラック」を使うことで、点検業務などのミッションをよりスマートにおこなうことができるでしょう。

②「Matrice300 RTK」の安全性

一方、DJIが追求するドローンの安全性に関しても進化しています。「Matrice300 RTK」には信頼度の高いビジョンシステムが搭載されています。デュアルビジョンセンサーとToFセンサーを機体の全6側面に搭載し、検知範囲は最大40 m。さらに、DJI Pilotアプリを使って機体の検知動作をカスタマイズすることも可能です。

また、「Matrice300 RTK」で新たに導入された統合型状態管理システムも注目です。これは、全システムの現在のステータス、通知ログ、事前確認用のトラブルシューティングガイドを表示するだけでなく、機体のフライトログや飛行時間、飛行距離が初回から全て記録されるようになっています。

さらに、この「Matrice300 RTK」には冗長性の高いシステムが搭載されており、想定外の状況でもミッションを継続することができるようになっているのも嬉しいところ。具体的には、防塵防水の保護等級IP45や自己発熱型バッテリーの採用、特に低照度環境下での機体の視認性を向上させる衝突防止ビーコンなどは機体の安全性に大きく寄与してくれることでしょう。

③ハイブリッドカメラ「Zenmuse H20シリーズ」

一方、同時に発表された「Zenmuse H20シリーズ」は、「Matrice300 RTK」が規定する新しい基準に合わせて開発されたDJI初のハイブリッドマルチセンサーカメラです。ラインナップは2つあり、H20は、20MPのハイブリット光学23倍ズームカメラ、12MP広角カメラを1つにしたカメラとなっており、3m~1200mの距離をカバーするレーザー距離計を搭載したトリプルセンサー。「H20T」はさらに640×512放射分析サーマルカメラを加えたクアッドセンサーとなっています。

これらは統合型のUIにより、広角、ズーム、サーマルカメラを素早く切り替え可能となっており、広角またはサーマルカメラビューでズームFOVをプレビュー表示することも可能。あらゆるシーンにおいて、スマートな方法で大量のデータを収集できるカメラソリューションとなっています。

④まとめ

このように産業用ドローンとして非常に信頼性と安全性、そして高いパフォーマンス性を兼ね備えた「Matrice300 RTK」は、今後さまざまな領域で産業用ドローンの主役として活躍していくのではないでしょうか。これからの「Matrice300 RTK」と「Zenmuse H20シリーズ」の動きに注目していきたいと思います。



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