本当に欲しかったのは機能が満載!DJI「スマート送信機」の衝撃

毎年恒例、世界最大の家電エレクトロニクスショーである「CES2019」が今年もラスベガスで開催されたが、その中でドローン関連で一番の注目といえばやはりDJI社の発表であったに違いないことでしょう。業界が注目する中、どんなプロダクトを発表するかと期待していたところ、なんとドローンオペレーター垂涎の専用スマート送信機「DJIスマート送信機」を発表したという嬉しいニュースが飛び込んできました。そこで今回は、2019年最初のビッグニュースである、この「DJIスマートコントローラー」について紹介していきたいと思います。

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①高輝度を誇る5.5インチディスプレイ

DJIはこれまでもドローンオペレーターの手元を支えるデバイスを多く発表しており、新しい機体が発表されるたびに送信機も常に進化を続けてきました。初期の「PHANTOM」の頃から比較すると、その進化は劇的で、数年前のものがかなりクラシカルに見えてしまうほどです。

そんな中、今回発表された「DJIスマート送信機」。まず、最初に目につくのは、5.5インチの大きな内臓ディスプレイではないでしょうか。これまで、DJIのドローンを飛ばす際は、スマートフォンかタブレットを送信機のステーに取り付けて飛行するのが主流でしたが(クリスタルスカイ付きを除く)、今回のスマート送信機では、筐体そのものにディスプレイが埋め込まれており、一体化しているのが特徴と言えます。

このディスプレイは、アウトドアでの厳しい環境下でもクリアに映像を見ることができるよう、超高輝度の1080p内蔵ディスプレイを採用。屋外での直射日光による画面の見えづらさを解消し、通常のスマートフォンとは比べ物にならないほど明るい画面で映像を見ながら飛行させることができます。機体からの映像はオペレーターにとって何よりも頼りとするもので、これまで無骨なサンシェードなどでがんばってディスプレイを見ていたのを考えますと、このディスプレイのありがたさが理解できるのではないでしょうか。

②フルHD動画伝送システム

その高輝度ディスプレイに機体からの映像を伝える動画伝送システムは、DJIの「OcuSync 2.0」フルHD動画伝送システムを搭載。日本国内では2.4GHzのみ対応だが、それでも最大伝送距離は4kmとなっており、美しい映像をしっかりと手元まで伝えてくれます。なお、海外では2.4GHzと5.8GHzを自動で切り替えるようになっており、最大伝送距離は8km。周辺からの電波干渉が原因となるドローン制御と伝送される動画の画質への影響を低減させ、信頼感のあるシステムが構築されています。

③オーディオ&動画性能

この「DJIスマート送信機」には、内蔵マイクとスピーカーが搭載されており、筐体上部のHDMIポート経由でH.264およびH.265コーデックの4K/60fps動画を再生することが可能。単に操縦するだけでなく、オーディオ端末としても非常に優秀で、高い動画性能を有しているのがわかることでしょう。

④飛行に集中できる環境の提供

何よりもありがたいのは、この「DJIスマート送信機」を使うことで、飛行中に周囲から邪魔されず、ドローンの運用に集中できることでしょう。通常使っているスマートフォンやタブレットを使っていると、飛行中に他のアプリが立ち上がったり、プッシュ通知が来るなど、思わぬことで集中できなくなることがあります。ましてや、スマートフォンですと電話の着信の可能性もあり、順調に進んでいた飛行が、その場でやり直しになってしまうことも考えられます。

しかし、この「DJIスマート送信機」ではそういったこともなく、ドローンに集中できる環境を提供してくれます。もちろん、「DJIスマート送信機」自体はAndroidを採用していますので、サードパーティのアプリを入れることも可能ですが、少なくとも飛行中に電話がかかってくることはありません。課せられたミッションを確実にこなすために、自分に合った環境を構築することはとても大切です。

⑤動作環境と稼働時間

この「DJIスマート送信機」は、信頼性の高いシステムを構築しており、動作環境としてはマイナス20度から40度までの範囲であれば安定的にシステムが動作します。また、本体には5000mAhという大容量のバッテリーを搭載していることもあり、最大で約2時間半の連続動作が可能です。プロの現場で時間のかかる撮影にもしっかりと対応してくれるのは嬉しいところ。現場で電源を入れればすぐにドローンと接続されるので、スムーズに離陸させることができ、狙ったシーンを取り逃すこともないでしょう。

⑥まとめ

このように、プロの現場での活躍を期待され開発された「DJIスマート送信機」。5.5インチのディスプレイがありながら、極力軽量な仕上がりとなっており、スティックを取れば簡単に収納できるようになるので、持ち運びも容易です。また、DJIのアプリ「DJI GO4」に追加された新機能である「Go Share」を使えば、この「DJIスマート送信機」から簡単に空撮した映像や画像を、スマートフォンに転送することができます。これによって、スマートフォンから手軽にSNSなどに投稿し、シェアや拡散をすることもできるでしょう。さらに、Androidを採用したことで、オペレーターが独自にシステムをカスタマイズして、自分の使いやすいようにすることができるのも大きなメリットです。

プロの現場で活躍するドローンオペレーターが欲しかった機能や装備が満載の「DJIスマート送信機」。より美しい映像を撮影するために、投資しても惜しくない逸品ではないでしょうか。

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