DJIテクノロジーを使ったトイドローン「Tello」を飛ばしてみた!

今年、ホビー用ドローンの世界で一番話題となっているのは間違いなく「Tello」ではないでしょうか。DJIとインテルが技術協力したこの超小型トイドローンは、早速大きな話題となり、このGWの時期、日本のあちこちでかわいい機体が華麗に飛び回る姿がSNSなどで報告されています。今回はこの「Tello」の開封からセッティング、そして飛行までを順番にご紹介! 読み終わったあと、きっとアナタも「Tello」が欲しくなっているはずです!

この時点で「Tello」が欲しくなってしまったらコチラから!

①開封〜同梱されているものをチェック!

それでは早速「Tello」を開封してみましょう。同梱物は非常に少なく、機体とリポバッテリー(機体に収納されています)、予備のプロペラ、プロペラを外すレンチ、そして説明書です。送信機はなく、またバッテリーを充電するマイクロUSBのケーブルも同梱されていないので、バッテリーを充電する際に必ず必要となります。Androidのスマートフォンを持っていればそれで代用できますが、充電用にひとつ用意しておいてもいいでしょう。

②機体の各部をチェック!

次に開封した「Tello」を見てみましょう。機体は非常に小さく、重量も80gしかないので航空法の規制対象外となります。とはいえ、飛行させる際は周囲の安全には十分に配慮して楽しむようにしてください。写真のようにとてもコンパクトなサイズですのでどこへでも持って行けるのが良いですね!

機首に搭載されたカメラは5Mピクセルの静止画とHD720P30の動画を撮影できる小型のものとなっており、機体に直接埋め込まれているのでジンバルのように機体が傾いてもカメラは地面と平行…とはいきませんが、機体の飛行自体が非常に安定しているので美しい空撮が楽しめます。

「Tello」の背面を覗くとビジョンポジショニングシステム用のカメラと気圧センサーが発見できます。これにより、GPSなしでも非常に安定した飛びができるだけでなく、自動離着陸にも対応し、GPSが入らない屋内でも落ち着いたフライトを実現しています。

「Tello」は1セル1100mAhリポバッテリーを搭載。最大で約13分のフライトができ、バッテリー電圧が低下するとフェールセーフがかかり、アラートで警告してくれます。充電は機体にバッテリーを挿し込んでおいてマイクロUSBケーブルで充電しますが、このケーブルは別売りとなっているので注意が必要です。

③スマートフォンアプリをインストールする

前述したように「Tello」には送信機は付属せず、無料で提供されているスマートフォンアプリをインストールして機体とWi-Fiで接続することでコントロールできるようになります。まず、「Telloアプリ」をインストールします。

インストールが終了したらアプリを起動しましょう。

機体との接続チュートリアルが流れます。

機体に充電したリポバッテリーを搭載し、機体側面のスイッチを長押しすると機体の電源が入ります。次にスマートフォンのWi-Fiの画面を開くと、「Tello」からのWi-Fiをキャッチできます。

機体とスマートフォンが接続されると、機体のカメラからの映像がこのように表示されます。画面はタッチパッドとなっており、これで機体を操縦できるほか、自動離着陸やさまざまなフライトモードで飛ばしたり、カメラのシャッターを切ったりすることができます。

④「Tello」フライトインプレッション!

今回は「Tello」の飛行性能が見たいのと、風がなくコンディションに恵まれましたので、アウトドアで飛ばしてみることにしました。改めて機体とスマートフォンを接続し、ドキドキの中、自動離陸をONにすると…機体はプロペラを回転させると、非常にスムーズに離陸を始めました。ドローンはその性質上、離着陸が難しいとされますが、この機能があれば初心者でも安心ではないでしょうか。

「Tello」の操縦はこのようにスマートフォンにインストールしたアプリを使っておこないます。画面上のタッチパッドでコントロールするのですが、反応が素晴らしく、送信機と違和感のない操縦をおこなうことができます。ただ、長くドローンを飛ばしてきた人はやはり専用の送信機が欲しいところかもしれませんね。

実際に飛ばしてみるとその素晴らしい安定感に驚くことでしょう。ビジョンポジショニングシステムと気圧センサーで、GPSなしでもここまで安定したフライトができるとは、百聞は一見にしかずではないですが、ぜひ一度体感してもらいたいものです。

また、小型のトイドローンながら豊富なフライトモードが備わっているのも特徴のひとつ。手のひらから飛行する「スルー&ゴー」や、機体がその場で360度回転しながら撮影できる「360」、円を描きながら撮影飛行する「サークル」などはうまく使い分けることで「Tello」の実力を十二分に発揮することができることでしょう。

上空高く上昇させてみましたが、その安定感は変わりません。屋外ですので少なからず風は吹いているのですが、写真のように向かって左からの風に機体を傾けさせて必死に抗っているのが分かると思います。この必死な姿を見ているだけで愛着が湧いてきてしまいそうです。ただし、あまり強風のコンディションの中で飛ばすと、機体があっという間にどこかへ行ってしまうこともありますので、状況をよく見て飛ばすようにしましょう。

今回は開封から飛行までを見ていきましたが、この「Tello」には誰でも簡単にプログラミングが楽しめるMIT開発のコーディングシステム「Scratch」が搭載されています。次の紹介では、この「Scratch」を使ったプログラミングについて見ていきたいと思います。

これまでのトイドローンの概念を覆すような高性能機「Tello」。どこへでも持っていけるこの機体をぜひチェックしてみてください。

「Tello」で遊びたくなったらコチラをチェック!