これで分かった!フタバ空ものRC用プロポの選び方
日本だけでなく、世界のRCプロポを引っ張っていく存在なのが、千葉県に本社を構える双葉電子工業株式会社です。「Futaba」ブランドで知られる同社は長くRC用の送信機(プロポ)を開発、製造してきており、世界中のRCマニアの中で「Futaba」のブランド名を知らない人はいないほど有名であることで知られています。
さて、そんなフタバですが、現在のRC用プロポは非常に豊富なラインナップとなっており、果たして自分のスキルやフライトスタイルに応じてどのプロポを選ぶのが良いのか分からなくなる人がいるようです。
そこで今回はフタバの空用プロポを製品別に徹底的に解説し、自分に最適なプロポを探すことができるように紹介していきたいと思います。信頼あるFutabaブランドで、ぜひ自身のRCライフを楽しいものとして欲しいと思っています。
①32MZ
2019年の静岡ホビーショーで発表された現在のFutabaブランドのフラッグシップモデルがこの「32MZ」です。このプロポには、通常の画面以外に上部にサブディスプレイが搭載されており、ここにテレメトリーデータやタイマーといった、飛行中でもパッと見たい数値を表示させることができます。また、スティックには非接触ポテンショメータを採用し、最高のフィーリングを半永久的に使用することが可能です。大きなカラーTFT-LCD液晶画面は情報を瞬時に理解でき、さらに直感的な操作で多機能な「32MZ」を思うままに使いこなすことができるでしょう。まさにハイエンドな装備をふんだんに盛り込んだエキスパートフライヤーが使うのに相応しい1台となっています。
②18MZ WC
「32MZ」が発売になったあとも引き続き大きな存在感を放っているのが「18MZ」です。この「18MZ WC」の「WC」はワールドチャンピオンの略で、2015年にF3A世界選手権で、フランスのクリストフ・ペイサン・ルルー選手が「18MZ」を使って優勝を果たしたことでこの名前が付けられました。特徴としては、「WC」になりすべての通信方式が使えるようになったことと、デュアルボールベアリングと長寿命タイプポテンショメータを採用した極上のスティックフィーリング、さらに操作性抜群の大きなカラーTFT-LCDタッチパネルです。ワールドチャンピオンも納得の高性能さを引き出せるベテランフライヤーにオススメの1台です。
③18SZ
フタバの現在の空ものプロポの中でも、長く支持され続けているのがこの「18SZ」です。「18MZ」をベースにした上級モデルながら、価格はリーズナブルに抑えられており、さまざまな層のフライヤーが積極的にこのモデルを使っています。バックライト付きのLCD&タッチパネルとエディットボタンによる抜群の操作性や視認性、ボールベアリングを採用した上級モデルならではのスティックフィーリング、テレメトリーセンサーにもしっかりと対応しているなど、何でもできる優等生プロポと言えます。中級者から上級者まで幅広い層が納得して使える1台ではないでしょうか。
④16SZ
この「16SZ」は、高機能さとリーズナブルさを両立させたプロポで、これ1台あればあらゆるシーンに対応してくれるフライヤーにとっては非常にありがたいプロポとなっています。前作「14SG」から買い換えるフライヤーが多く、モデルコンバーターを使ってデータ移行できるようになっています。もちろん、すべてのフタバの通信方式に対応し、マルチコプターモードも搭載。さらにオプションのテレメトリーセンサーにも対応するなど、価格以上の高機能なプロポとなっています。この「16SZ」もやはり中級者から上級者に相応しいプロポとなっていますが、リーズナブルな価格もあり、初心者が最初に購入して長く使っていくパターンも見受けられます。
⑤12K
この「12K」は汎用的なプロポながら非常にコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。バックライト付きのLCDパネルによってとダイヤル+プッシュスイッチによりさまざまな設定を効率良くおこなえるだけでなく、サイドレバーでのさまざまな操作ができるで、RC飛行機やRCヘリだけでなくドローンにも対応できるプロポと言えます。通信方式はT-FHSSかS-FHSSの受信機に対応しており、T-FHSSでテレメトリーセンサーと接続可能なので、リアルタイムに自機の状況を把握することができます。アッパーミドルクラスのプロポとして何の不足もない「12K」は、特の初心者から中級者にオススメしたい1台となっています。
⑥10J
テレメトリーセンサーに対応した「10J」は長らくフタバのエントリー〜ミドルクラスの決定版として人気のあるベストセラープロポです。通信方式はT-FHSSとS-FHSSに対応しておりテレメトリーセンサーにも対応。操作は十字カーソルキーとセンタースイッチで操作することができ、数値はボタンで変更できるなどその操作性も良好なものとなっています。また、ミドルクラスながらグライダーモードやマルチコプターモードを搭載していることで、さまざまなフライトシーンに対応できる汎用性は見事なもの。初めてフタバのプロポを使う初心者から中級者まで、長く使い倒すことができるプロポといえるのではないでしょうか。