ミニドローンの最高峰がここに!「DJI Mini5 Pro」登場!
① DJI Mini5 Proとは

2025年9月17日、DJIはMiniシリーズの最新型ドローン「DJI Mini5 Pro」を正式に発表しました。「DJI Mini4 Pro」の後継モデルとして登場した本機は、軽量かつコンパクトな機体に、プロフェッショナルレベルの撮影性能と飛行機能を搭載した注目の新製品です。
「Mini」シリーズは、これまで250g未満の軽量モデルとして、手軽にドローン空撮を楽しみたいユーザーから高い支持を受けてきました。今回の「DJI Mini5 Pro」も、249.9gという絶妙な重量に収めながら、大型センサーや高度な障害物回避技術を搭載しており、まさに「ミニサイズのプロ仕様」と呼ぶにふさわしい進化を遂げています。
② DJI Mini5 Proの機体の特徴

「DJI Mini5 Pro」の最大の特長は、やはりそのコンパクトさと機能性の両立です。機体は折りたたみ式で収納しやすく、バッグにも簡単に収めることができます。それでいて、重量はわずか約249.9gに抑えられており、取り扱いやすく「ちょうどいい」サイズは魅力的です。
ストレージ面では、本体に42GBの内蔵メモリを搭載しており、万が一microSDカードを忘れた場合でも、一定時間の撮影に対応可能です。これは実用性の面で非常に大きな進化と言えるでしょう。

バッテリー性能も向上しており、標準のインテリジェントフライトバッテリーを使用した場合で最大約36分の飛行が可能となっています。別売の拡張バッテリーを使用すれば、さらなる長時間飛行も実現可能です。
また、DJIドローンの特徴でもある安全性の面では、全方向障害物検知システムを搭載。前方にはLiDARセンサーを配置し、夜間や低照度環境でも安定した障害物回避が可能です。さらに前後には魚眼レンズ、底部にはデュアルビジョンセンサーと3D赤外線センサーを搭載し、より安全な飛行を実現しています。

他にも、リアルタイムのビジョンポジショニングとマップ構築技術により、「DJI Mini 5 Pro」では、十分な明るさがある場合、飛行経路を記憶することで、例えばバルコニーなど衛星信号のない場所から離陸する場合でも、安全に帰還することができます。
さらに、今回の機体ではジンバル性能も刷新されており、ロール軸で最大225°の回転が可能になりました。これにより、機体を傾けずに縦向きの映像が撮影できるようになっており、SNSやスマートフォン視聴に適した動画を自然なアングルで記録できます。
③ DJI Mini5 Proのカメラや空撮性能

「DJI Mini5 Pro」のカメラは、1インチの5000万画素CMOSセンサーを搭載しており、これはMiniシリーズとしては過去最高レベルのイメージセンサーとなっています。この大型センサーにより、より多くの光を取り込み、低照度下でもノイズの少ない高品質な映像を実現しています。また、画素数の向上によって、風景や建造物のディテールを繊細に捉えることが可能となりました。
動画撮影では、4K/60fpsのHDR動画を標準で記録可能。さらに、スローモーション用に4K/120fpsにも対応しており、滑らかで臨場感ある映像表現ができます。加えて、D-Log MやHLGといった10bitカラー記録モードを搭載しており、ポストプロダクションでの色補正や編集作業にも十分に耐えうる素材を撮影することができます。
ダイナミックレンジの面では、最大14ストップという非常に広い階調表現力を持ち、明暗差の大きいシーンでも、白飛びや黒潰れを抑えながら豊かな映像表現が可能です。ISO感度も高く、通常モードで最大12,800、ログやHLG記録では3,200まで対応しており、夜間撮影や室内撮影でもノイズの少ないクリアな画質を維持できます。

さらに、新たに搭載された「48mm中望遠モード」によって、デジタルズームながら被写体をクローズアップして撮影できるようになっています。これにより、遠景の人物や野生動物などに接近せずに撮影することが可能となり、映像表現の幅が大きく広がります。
追尾機能も進化しており、ActiveTrack 360°に対応。被写体の周囲を円を描くように自動で飛行しながら撮影できるため、動きのあるスポーツやアウトドアイベントの撮影にも威力を発揮します。障害物回避システムと組み合わせることで、安全性を確保しながらダイナミックな追尾撮影が可能です。
このように、「DJI Mini5 Pro」は単なる“ミニサイズのドローン”に留まらず、本格的な空撮を求めるユーザーに向けた高性能なツールとなっています。
④まとめ

「DJI Mini5 Pro」は、ミニドローンの限界を大きく押し広げる革新的な製品です。携帯性に優れた249.9gという軽量設計ながら、1インチセンサー搭載による高画質、全方向障害物検知による安全性、最大36分の長時間飛行、さらに縦向き撮影や中望遠モードといったクリエイティブな表現力まで兼ね備えています。
これまで「Miniシリーズは初心者向け」という印象があったかもしれませんが、この機体はその枠を超え、プロの現場でも活用できる機能性を備えているのが特徴です。特に、動画制作やSNS発信を主とする個人クリエイターにとっては、撮影機材としての新たな選択肢となるでしょう。
今後は、天候や撮影環境に応じた使い分けや、他のDJI製品との連携なども視野に入れながら、より柔軟な映像制作が可能になることが期待されます。小型ながら、まさに「大きな力」を秘めた新時代のミニドローン。それが「DJI Mini5 Pro」なのです。
















