プロの現場で活躍を続けるDJIの産業用ドローンと周辺アイテム

世界のドローンビジネスの中心を驀進するDJI。コンシューマー向けのモデルから始まったそのラインナップも、現在では産業用途の機体だけでなく、周辺の映像機器も続々とリリースされており、ますます目が離せない状況となっています。そこで今回はDJIの産業用ドローンとその周辺アイテムについて、最新の状況をまとめていきたいと思います。

①Matrice 200 シリーズ

DJIの最新産業用プラットフォームとして注目を集める「Matrice200」シリーズ。この機体は単独で何かをするのではなく、プラットフォームとしてさまざまな用途に対応できる汎用性と、高耐久性を実現した機体となっています。標準装備として、17インチのプロペラと高出力のモーターが採用されており、ハイパワーで外乱に強く、非常に安定した飛びを実現。最大飛行時間は38分と非常に長く、さらに最大ペイロードは2kgを確保。中型サイズのため持ち運びも楽で、さまざまな場所に持っていくことができます。主な用途としては送電線の点検や検査、捜索救援活動や風力タービンや橋梁の点検や検査、精密農業や消火活動、太陽光パネルの点検、建設現場における地図の作成など、非常に幅広い分野で活躍できるポテンシャルを秘めた機体ということができるでしょう。

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②AGRAS MG-1

農薬散布用ドローンとして開発された「AGRAS MG-1」。このパワフルなオクトコプターは、10kgの農薬を下部のタンクに搭載することができ、DJIが誇るA3フライトコントローラーによって、安全に、かつ確実に農薬の散布をおこなうことができます。大きな特徴はタンクに取り付けられたマイクロ波レーダーです。これにより、地面からの高さを農薬物の上から常に計測し、常に地面と一定の距離を保ちながら農薬を散布することができます。さらに、流量センサーによってスマートな噴霧を実現しているのも特徴のひとつ。前方噴霧、後方噴霧、全面噴霧の3つの噴霧モードで、その圃場に最適な散布をおこなうことができます。従来は大型のシングルローター機でおこなっていた農薬散布も、ついにドローンでおこなう時代がやってきたようです。

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③RONIN-S

映像関連のニュースで話題になったのが、この「RONIN-S」ではないでしょうか。プロ向けの片手スタビライザーであるこの製品は、一眼レフやミラーレス用に開発されたもので、脱着可能で持ち運びにも便利な設計。現在、発売されているほとんどの一眼レフカメラやミラーレスカメラに対応しているのも嬉しいところです。本体に付けられた「Focusホイール」を調整することで、シンプルな操作でフォーカスを制御することができます。また、片手用に開発されたスタビライザーですので、軽量で扱いやすく、さまざまな操作をスムーズにおこなえるような方にぜひ使って頂きたいと思います。

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④XT2

DJIが誇る最新の赤外線カメラとなっており、本体にはFLIR社製の高度放射測定サーマルセンサーと4Kビジュアセンサーを採用。高温アラームやヒートトラックといった機能は、ビジネスシーンでは非常に役立つ最新アイテムとして注目を集めています。主な用途としては、インフラの点検や検査、精密農業、消防活動、捜索救援活動などが検討されており、わずかな温度差も正確に計測。「M200」と「M600」シリーズに対応しており、機体に搭載することで、さまざまなシーンでの活躍を見込むことができるのではないでしょうか。

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⑤Cendence

DJIから発売されたINSPIRE2用の最新プロポ。タブレットなどでは操作しづらい、微妙なカメラのセッティングなども、これを使えば手動で的確に設定ができるようになります。このプロポのすごいところは、10個以上の機能をさまざまなスイッチに割り当てることができる点です。アナログ制御チャネルは最大で5個、他に10個以上の割り当て可能なスイッチを搭載されており、自分の使いやすいように機能を割り当てることができます。筐体はCrystalモニターが脱着可能な設計となっており、さらに2オペレーター対応によって、初心者でも安心してベテランフライヤーと一緒に練習をおこなえるようになっています。また、Cendenceには新タイプのリポバッテリーが搭載されており、最大で4時間の稼働が可能。それ以外にも多彩なアクセサリーも用意されており、使い込めば使い込むほど、便利で使い勝手の良いプロポとなっていくのではないでしょうか。

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