徹底検証!ベストセラー機「Mavic2」を買い替えるならば今だ!
2018年8月に発売になってからはや5年。DJIの空撮ドローンの中でもベストセラー機である「Mavic2 Pro」「Mavic2 Zoom」は、多くのユーザーの支持を集め、世界中で活躍する機体となりました。そんな「Mavic2」ですが、5年の月日を経て「そろそろ買い替えを・・・」と考えている方も多いのではないでしょうか?
テクノロジーの進歩が早いドローンの世界では5年も経つと機体の仕様やトレンドが大きく変わっています。今まで活躍してくれた「Mavic2」ですが、最新機種に触れるとその進化が良くわかるはずです。
では、ちょうどこのタイミングで買い替えを検討するならばどの機種がいいのか。後継候補となる「Mavic3 Pro」「DJI AIR3」と進化の具合を比較しながら、買い替え機種選びをしていきましょう!
①機体サイズと重量
「Mavic2」の機体サイズは、アームをたたんでいない状態で322×242×84mm、離陸重量はProが907g、Zoomが905gとなっています。「Mavic3 Pro」はプロペラなしのアームをたたんでいない状態で347.5×290.8×107.7mm、離陸重量は958gとほぼ同サイズで重量は若干アップしています。「DJI AIR3」に関しては、プロペラなしのアームをたたんでいない状態で258.8×326×105.8mm、離陸重量は720gと、ひとまわり小さなサイズとなっています。
「Mavic3 Pro」が「Mavic2」より重たくなっているのは、リポバッテリーの容量が3850mAhから5000mAhにアップしているのが主な要因だと考えられ、リポバッテリーの重量増があっても後述する航続距離が伸びているのが特徴です。
②カメラの進化
次にカメラの進化を見ていきたいと思います。5年前「Mavic2」が登場した際は、通常の広角カメラの「Mavic2 Pro」と望遠レンズのついた「Mavic2 Zoom」の2機種がラインナップされ、利用シーンに応じてどちらの機体を選ぶ必要がありました。
しかし、テクノロジーの進化とともに、広告カメラと望遠カメラの両方を兼ね備えた機体が登場。「Mavic3 Pro」では広角カメラのほか、中望遠カメラ、望遠カメラの3つをひとつにしたカメラユニットを備えています。またミドルクラスの「DJI AIR3」でも、通常の広角カメラと中望遠カメラが一体となったカメラユニットが装備されており、ひとつの機種であらゆるシーンに対応できるようになっています。5年前はそれぞれのカメラを装備した機種を2パターンラインナップしていたのが、今ではひとつの機種で事足りるようになったのは大きなメリットですね。
さらに広角カメラそのものも進化しています。「Mavic2 Pro」では1インチCMOSセンサー搭載で4K30fpsでの動画撮影ができ、当時はこれでもかなりのインパクトでしたが、「Mavic3 Pro」ではHasselblad社製の4/3型CMOSセンサーを搭載したカメラで5.1K50fps、4Kなら120fpsでの動画撮影に対応できるようになりました。また、「DJI AIR3」でも1/1.3インチCMOSセンサーを搭載し、4K100fpsで動画が撮影できるなど、飛躍的な進化を遂げています。
また望遠も「Mavic2 Zoom」は光学2倍ズームレンズを搭載、デジタルズームと合わせると最大4倍までズーム可能でした。しかし、ふたつの望遠レンズを備えた「Mavic3」では、中望遠カメラで3~7倍、望遠カメラでは7~28倍のデジタルズームが可能です。また、「DJI AIR3」でも中望遠カメラで3〜9倍のデジタルズームができ、これらを活用して遠くの被写体でも離れた位置からでも捉えることができるようになっています。
③飛行時間
続いて見ていくのは飛行時間です。いくら良い景色が広がっていてもドローンが飛んでくれなくては撮影ができません。
まず「Mavic2 Pro」ですが、最大飛行時間は無風時で31分となっています。それに対して「Mavic3 Pro」では43分、「DJI AIR3」では46分と10〜15分も延長されています。それだけ燃費の良いパワーソースと高性能なリポバッテリーになったことが伺えます。わずか10分程度の差かと思われると思いますが、実際に撮影現場ではこの10分は非常に大きく、新型機のメリットがこういったところにも出ています。
④映像伝送
ドローンのカメラが捉えた映像をいかにクリアな画質で操縦者の手元に伝送させるかは、ドローンで空撮をおこなうにあたって大きなポイントです。
「Mavic2」では、OCUSYNCTM2.0が搭載されており、1080pで日本では最大で5kmの映像伝送が可能です。一方、「Mavic3 Pro」ではO3+というシステムが搭載されており、1080p/60fpsで日本では最大で8kmの映像伝送が可能。「DJI AIR3」ではさらに進化したO4システムが用意されており、1080p/60fpsで日本では最大10kmの映像伝送を実現しています。画質、距離ともこの5年で進化しており、美しい画質の映像で安心して飛ばすことができるでしょう。
⑤安全性能
機体の周囲の障害物を検知することで接触のリスクを低減する障害物検知機能については、5年前の時点で「Mavic2」にも全方向に検知機能が付いていたことに、今更ながら驚きです。さらにこの機種から機体が自動で障害物を回避するAPASも搭載されており、このAPASはさらに進化して「Mavic3 Pro」と「DJI AIR3」にはAPAS5.0が搭載されています。
⑥まとめ
ここまで「Mavic2」と後継の「Mavic3 Pro」そして最新の「DJI AIR3」を見てきましたがいかがでしたでしょうか?
5年の月日を経て大きく進化したドローン。スペックそのものが大きくパワーアップしており、買い替えには良いタイミングなのではないでしょうか?これまでのようにフルスペックを求めるならば間違いなく「Mavic3 Pro」ですが、コストパフォーマンス重視で、それでも「Mavic2」より進化した性能を持ったドローンを必要とするならば「DJI AIR3」という選択肢も考えられます。
活躍してくれた「Mavic2」に感謝しつつ、このあたりで最新機種でさらに美しい空撮を追求してみてはいかがでしょうか?