空撮ドローンの人気シリーズ!DJI「Mavic」の歴史を振り返る!

2023年も「DJI Mavic3 Pro」「DJI Air3」という2種類の機体をラインナップに加えたDJIの人気シリーズである「Mavic」は、2016年に初代「Mavic Pro」が発表されて以来、豊富なラインナップと、新しい機体が登場する度にパワーアップする内容に、世界中で高い評価を受けている空撮ドローンシリーズです。

今回はそんな「Mavicシリーズ」の歴史を振り返りながら、この7年でいかに高性能な機体にパワーアップしてきたかを見ていきたいと思います。なお、産業用の「Mavic Enterpriseシリーズ」は今回の対象から外しています。それでは早速見ていきましょう。

Mavic Pro2016年9月発表)

シリーズの記念すべき第1作となる「Mavic Pro」はDJIで初となる機体のアームを折り畳める機構を備え、コンパクトながら本格的な空撮が楽しめる機体として登場しました。機首部分には4Kで30fps、静止画で1200万画素で撮影できる小型カメラと3軸ジンバルを装備し、映像伝送もフルHD動画1080pの画質で最大4kmの距離を伝送できるなど、画期的な機体として大きな話題となりました。

②Mavic Pro Platinum(2017年9月発表)

この機体は「MAvic Pro」の各部をブラッシュアップした機体となっており、リポバッテリーの容量は変更しないまま、モーターを制御するデバイスを改良したことで飛行時間が前作の27分から30分に延長。さらに、風切り音を60%低減することで非常に静かで煩わしいノイズのない飛行を実現しています。ボディはその名の通りプラチナカラーとなっており、非常にスタイリッシュなデザインが話題となりました。

Mavic Air20181月発表)

Mavic Air」は「Mavic Pro」よりひと回り小さなサイズのドローンとして登場しました。しかし、小型機ながら機首に搭載されたカメラは4K/30fpsの動画撮影が可能で、1/2.3インチ12メガピクセルCMOSセンサーを搭載した「Mavic Pro」に劣らないもの。ジェスチャーで撮影を制御する「スマートキャプチャー」や、障害物検知が、前方と下向きだけでなく後方にも搭載されるなど高性能な機体として注目を集めました。

④Mavic2 Pro(2018年8月発表)

Mavicシリーズの正統な後継機として満を持して登場したのが「Mavic2 Pro」です。DJIが買収したハッセルブラッド社製のカメラは1インチCMOSセンサーを搭載し2000万画素に対応。ISO上限値も最大12800まで、さらにF2.8~F11の間で、調整できる絞りも内蔵。全方位障害物検知システムを搭載し、飛行時間も31分を確保、映像伝送は1080pで日本では最大で5kmに対応するなど、各部が大幅にパワーアップして登場しました。

⑤Mavic2 Zoom(2018年8月発表)

「Mavic2 Pro」と同時に発売されたのが「Mavic2 Zoom」です。この機体には有効画素数12メガピクセル、1/2.3インチのセンサのカメラが搭載されており、デジタル2倍ズームと光学2倍ズーム(24mm~48mm)を活用することで、遠くから被写体をしっかりと捉えることができる点が大きな特徴です。同時発売の「Mavic2 Pro」と比較し、撮影シーンや用途に合わせてこちらを選ぶユーザーも多く登場しました。

⑥Mavic Mini(2019年10月発表)

ますますラインナップを拡大するMavicシリーズ。次は超小型の「Mavic Mini」が仲間に加わりました。当時、日本では200g未満の機体は航空法の規制対象外だったこともあり、199gという重量は魅力そのもの。超小型機ながらカメラには1/2.3インチCMOSセンサーを搭載、動画は2.7K30fpsや1080p/60fps動画に対応、12MPの静止画も撮影することができ、初心者を中心に瞬く間に人気の機体となりました。

⑦Mavic Air2(2020年4月発表)

続いて登場したのが「Mavic Air」の後継機「Mavic Air2」です。この機体はMavicシリーズ初となる4Kビデオを最大60 fpsかつ120 Mbpsで撮影でき、しかも最大飛行時間は34分とさらに延長。さらに前方後方下方の障害物検知システムと、機体が自動で障害物を回避するAPAS3.0が搭載されたことで安全性もパワーアップしています。動画伝送も日本では最大6kmまでHD画質で伝送できるなど非常に高性能な機体に仕上がっていました。

⑧DJI Mini2(2020年10月発表)

この機体から「Mavic」の名称がなくなりましたが、Mavicシリーズとして紹介します。「Mavic Mini」の後継機として登場した「DJI Mini2」は引き続き199gに重量が抑えられています。カメラは1/2.3インチセンサーを搭載し静止画は12MP対応、動画は今回から4K/30fps動画撮影に対応。さらに4倍ズームも可能です。最大で6kmのHD動画伝送に対応し飛行時間も18分を確保するなど、小型機らしからぬ高い性能を有していました。

⑨DJI Air2 S(2021年4月発表)

続いて登場したのは「Mavic Air2」をブラッシュアップした「DJI Air2 S」です。小型ドローンながら1インチCMOSセンサーを搭載。20MPの静止画に対応し、5.4K/30fpsや4K/60fpsでの動画撮影が可能で8倍ズームにも対応しています。また、障害物検知システムが前方後方上方下方と4方向になっただけでなく、HD画質での映像伝送も日本では最大8kmまで拡大され、安全性についても大きく進化した機体となりました。

⑩DJI Mavic3(2021年11月発表)

2018年から3年の時を経て登場したのがフラッグシップモデルの後継機「DJI Mavic3」です。搭載されているハッセルブラッド製のカメラは上部に4倍デジタルズーム対応の望遠カメラ、下部に4/3インチCMOSセンサーを搭載のカメラを搭載。あらゆるシーンの撮影に対応可能です。また、1080p@60fpsでの動画伝送は日本では最大8kmまで対応。飛行時間も最大で46分となるなど大幅なパワーアップを印象付けました。

⑪DJI Mini3 Pro(2022年5月発表)

人気の小型ドローン「DJI Mini」シリーズの最新作として登場したのが「DJI Mini3 Pro」です。これまでの199gの機体よりワンサイズ大きくなり、飛行時間は34分まで延長。3方向の障害物検知システムを搭載するなど安全性も強化。機首部分のカメラは1/1.3インチCMOSセンサーを搭載したものを採用しており、4K HDR動画や48MP RAW写真撮影にも対応するなど、小型機の枠を超えた空撮ドローンとなってきました。

⑫DJI Mavic3 Classic(2022年11月発表)

こちらはフラッグシップモデル「DJI Mavic3」から必要な機能を残して価格をリーズナブルにしたモデルです。しかし、ただの廉価版ではなく4/3型CMOSセンサー搭載20MPカメラ、最大46分の飛行時間、O3+映像伝送システム、全方位障害物検知システム、APAS5.0といったメインの機能は建材。望遠カメラがなくなったものの、4/3型CMOSセンサーを搭載したメインカメラはあることで高画質な空撮を楽しむことができます。

DJI Mini3202212月発表)

この機体は「DJI Mini3 Pro」から必要な機能を残しつつリーズナブルな価格にしたドローンです。インテリジェントフライトバッテリー仕様で38分、インテリジェントフライトバッテリーPlusだと51分の飛行時間は、小型機では驚異的なもの。障害物検知が前方と後方がなくなり下方のみとなり、4K動画も60fpsではなく30fpsとなっていますが、エントリーモデルとしては十分すぎるほどの性能で、初心者にぜひオススメしたい機体となっています。

⑭DJI Mavic3 Pro(2023年4月発表)

フラッグシップモデル「DJI Mavic3」のPro仕様として登場したのが「DJI Mavic3 Pro」です。機首に搭載された3眼カメラは4/3型CMOSセンサーを搭載したハッセルブラッド製のカメラと、光学3倍ズームの中望遠カメラ、光学7倍ズームに対応した望遠カメラの3つで構成。全方向障害物検知システムとAPAS5.0を搭載し、映像伝送も1080p/60fps画質で最大15kmまで延長。あらゆる点でシリーズ最高峰の機能を持った機体となりました。

⑮DJI Air3(2023年7月発表)

2023年9月現在でのシリーズ最新作が「DJI Air3」です。人気のAirシリーズの最新作は、上が広角カメラ、下が3倍ズーム対応の中望遠カメラの1/1.3インチCMOSセンサー搭載のデュアルカメラを装備。さまざまな撮影シーンに対応が可能です。また、飛行時間は最大46分まで長くなっており、Airシリーズで初となる全方位障害物検知システムを搭載。高画質かつ安心安全な空撮を高いレベルで実現しています。

⑯まとめ

今回はDJIの人気空撮ドローン「Mavicシリーズ」の歴代の機体について振り返っていきましたがいかがでしたでしょうか?2016年の初代「Mavic Pro」から7年。ますますユーザーの要望に応えてパワーアップしていく「Mavicシリーズ」からこれからも目が離せませんね。



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