DJIの最新機「INSPIRE3」と「Mavic3 Pro」徹底比較してみた!

2023年4月はドローン業界に取ってさまざまなニュースが報じられた時期でしたが、中でもDJIが2週続けて新機種を投入してきたことについて、驚いた人も多かったのではないでしょうか?

そんな「INSPIRE3」と「Mavic3 Pro」ですが、わずか1週間の間隔で発表されたこともあり、それぞれの機体のスペックなどを頭の中に叩き込むことができない方も多いのではないかと思います。

そこで今回はあえてこの2機を比較することで、それぞれの特徴を見ていきたいと思います。



DJI-MAVIC3PRO-K1

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DJI-MAVIC3PRO-C1

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DJI-INSPIRE3-K1

DJI Inspire 3

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①機体サイズと重量

まず大型の「INSPIRE3」から見てみます。機体サイズは、トラベルモード時で高さ:176 mm、幅:709.8 mm、長さ:500.5 mm、重量は約3995 g(ジンバルカメラ、バッテリー×2、レンズ、PROSSD、プロペラを含む)となっており、どっしりとした大型機特有の重さと質感を感じます。

一方「Mavic3 Pro」ですが、機体サイズは折りたたみ時(プロペラなし)で、231.1×98×95.4 mm(長さ×幅×高さ)となっています。重量は離陸重量でしか記載がないのですが、Mavic 3 Proで958g、Mavic 3 Pro Cineで963gとなっています。重量に関しては「INSPIRE3」のほうが4倍ほど重い機体となっています。

②バッテリー容量と飛行時間

次に気になるのが飛行時間です。飛行時間は主にバッテリー容量とモーター等の効率性、機体重量などが関係してきます。

「INSPIRE3」のバッテリー容量ですが、23.1V4280mAhのリポバッテリーを使用しています。そして飛行時間ですが、ホバリングで約25分、最大飛行時間はランディングギアが下がった状態で約28分、上がった状態で約26分となっています。大容量のバッテリーを搭載していますが、機体サイズと重量の影響もあってか、飛行時間は30分を切っています。

次に「Mavic3 Pro」ですが、こちらのバッテリー容量は15.4V5000mAhのリポバッテリーを使用します。そしてホバリング時間は37分、最大飛行時間は43分となっており、「INSPIRE3」と比較しても非常に長い飛行時間を確保できています。

③障害物検知機能

続いて安全性についても見ていきたいと思います。最近のDJIの機体には周囲の障害物検知して自ら避けながら飛行するシステムが搭載されています。

まず「INSPIRE3」ですが、前方、後方、側面、上方、下方の全方向に9個の障害物検知のセンサーが搭載されています。また、初めて障害物回避のカスタム機能が新しく搭載されているのも特徴です。水平方向、上方、下方は個別に有効無効を選択できるため、シーンに応じて手動で切替が可能です。

一方、「Mavic3 Pro」は、全方向に障害物検知が可能な全方向デュアルビジョンシステムと底部に赤外線センサーが搭載され補助的に使用されています。また、APAS5.0が搭載されており、機体自身が障害物を避けた安全な飛行ルートを計画してくれます。

④カメラと空撮性能

「INSPIRE3」のセンサーは35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載しており、最大解像度は写真で8129×5456となっており、動画は最大で8K/75fpsに対応。さらには、DJI独自開発のDLマウントに対応し、既存のフルサイズ DL 24/35/50 mm F2.8のレンズ群に加え、新登場の18 mm F2.8フルサイズ超広角レンズや望遠レンズとも互換性を持っています。

次に「Mavic3 Pro」ですが、カメラユニットには3つのカメラが一体となっています。イメージセンサーについては、Hasselbladカメラ:4/3型CMOS、有効画素数:20 MP、中望遠カメラ:1/1.3インチ CMOSセンサー、有効画素数:48 MP、望遠カメラ:1/2インチ CMOSセンサー、有効画素数:12 MPとなっており、最大静止画サイズはHasselbladカメラで5280×3956となっており、動画は5.1K/50fpsでの撮影に対応しています。

⑤映像伝送機能

機体のカメラが捉えている映像をフライヤーの手元まで届けてくれる映像伝送機能は非常に大切なポイントです。

まず「INSPIRE3」はO3 Pro伝送システムを搭載。さらに「INSPIRE3」には7インチ1200ニトの高輝度モニターが搭載されたプロ向け送信機「DJI RC Plus」でその映像を見ることができます。機首に搭載されたFPVカメラは最大1080p/60fps、ジンバルカメラのほうは最大1080p/60fps、4K/30fpsとなっています。伝送距離の最大は、FPVカメラが日本では約8km、ジンバルカメラのほうは日本では約3kmとなっています。

一方、「Mavic3 Pro」には「O3+」映像伝送システムが搭載されています。こちらは1080p/30fpsもしくは送信機によっては1080p/60fpsに対応可能です。最大の伝送距離は日本では約8kmとなっており、非常に長い距離を映像伝送できることとなります。

⑥まとめ

今回はDJIの最新機種「INSPIRE3」と「Mavic3 Pro」をさまざまな観点から比較してみました。本来、この2機種は単純に比較するものではなく、それぞれの用途で活躍していく機体だと思いますが、このように単純比較することで、両方の特徴が明確になり、イメージもつけやすくなるのではないかと考えたのがこの記事の狙いです。

どちらが良い、どちらが悪いではなく、それぞれの機体が特徴を活かし、得意のフィールドで活躍する日がすぐそこまで来ています。今から両機の活躍が楽しみですね。



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DJI Mavic 3 Pro(DJI RC)

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