DJIを支える名機2機を徹底比較!「Phantom4 Pro V2.0」&「Mavic 2 Pro」!
数々の空撮用ドローンをリリースしてきているDJIですが、現在のラインナップを見ると、その中でも特に称賛されるべきは、その屋台骨を支えてきた「Phantom」と「Mavic」の2シリーズでしょう。この2つのシリーズは新しい機体が出る度に常に最新のテクノロジーを搭載し、ドローンユーザーを驚かせてきましたし、この2シリーズがドローンによる空撮を一気にメジャーなものにしたことは間違いありません。
そこで今回は「Phantom」と「Mavic」シリーズの現在の最新機種である「Phantom4 Pro V2.0」と「Mavic 2 Pro」について比較していきたいと思います。
①これぞ空撮ドローンの本流!「Phantom4 Pro V2.0」!
以前からドローンを飛ばしてきた人にとって「Phantom」という名前は実に偉大なものではないでしょうか。現在のあらゆる空撮ドローンのベースになっているシリーズとも言える「Phantom」シリーズは、さまざまな面でドローンに大きな影響を与えてきました。
その最新作である「Phantom4 Pro V2.0」は「Phantom4」がベースとなり、何度かマイナーチェンジを果たしたモデルで、登場依頼ロングセラーモデルとして熱い支持を受けています。
特徴としては、1インチCMOSセンサーを搭載し、4K/60fpsでの動画撮影や20MPの写真撮影ができるカメラを搭載していることと、5方向の障害物検知を可能にし、安全性の高い機体を目指していることでしょう。
カメラは専用の3軸ジンバルに搭載されており、最適化されたF2.8広角レンズを搭載。1インチCMOSセンサーとの組み合わせで色の精度を維持しながら、常に鮮明かつシャープな映像のディテールまで再現します。
また、「Phantom4 Pro V2.0」のカメラについてはメカニカルシャッターを備えているのも特徴です。これによりローリングシャッターによる歪みの発生を抑え、機体が動いている状態でもブレの少ない美しい映像を撮影することが可能です。
さらに、撮影モードも豊富に搭載しており、シーンによって使い分けることでオリジナリティのある映像を簡単に撮影することができます。撮影モードとしては「アクティブトラック」「RTH」「タップフライ」「ドローモード」「ジェスチャーモード」が用意されており、これらを駆使することでさまざまな撮影をタップひとつで簡単におこなうことができます。
そして、安全性の面も見逃せません。5方向(前方、後方、下方、左右側面)の障害物検知をおこなうことができるので、飛行中も常に機体が自分の周囲を警戒してくれています。これにより安心して飛ばすことができ、ユーザーはより映像の撮影に専念できることでしょう。
②空撮ドローンの完成形!?「Mavic2 Pro」!
一方の「Mavic」シリーズの最新作である「Mavic2 Pro」。「Mavic」シリーズは、機体のアームを折りたたんで高い携帯性を確保したモデルで、登場した当初は「Phantom」ほどのスペックはないが、コンパクトにまとめられてどこへでも携帯でき、しかも高い撮影性能や飛行性能を誇るシリーズであった。
しかし、ドローンの進化とともにこの「Mavic」シリーズがDJIの屋台骨を支えるようになってきており、この「Mavic2 Pro」で空撮ドローンとして、ひとつの完成形に達したような感じさえする。
「Mavic2 Pro」の特徴としては老舗カメラメーカーであるハッセルブラッド社製の1インチCMOSセンサー搭載カメラと全方向の障害物検知機能を搭載していることでしょう。
機体前方には3軸ジンバルにハッセルブラッド性「L1D-20c」カメラが搭載されています。このカメラは、前作「Mavic Pro」と比較してセンサーが大型化されたことで低照度環境下でも優れた撮影機能を発揮するだけでなく、ISO感度の設定も上限値が12800まで引き上げられるなど、さまざまな改良が施されています。
また、このカメラはF2.8~F11の範囲で調整できる絞りを内蔵しているのも見逃せません。これによりあらゆる光量環境下においても、高い画質で撮影することが可能です。そしてHDR動画にも対応しているので、HLG方式に対応した4Kテレビに接続することで鮮明で美しい映像を確認することができるでしょう。
次に安全性について見ていきたいと思います。「Mavic2 Pro」では、前方、後方、上方、下方、左右側面の全方向に障害物検知機能が用意されています。また、APASと呼ばれる高度操縦支援システムが搭載されており、機体は前後に障害物があった場合、自動で回避しながら飛行を継続するなど、障害物を避けるための適切な飛行経路を自動で計画してくれるようになっています。
そして、インテリジェント機能と呼ばれる撮影モードでは、アクティブトラック2.0やクイックショット、パノラマ撮影、そして多くのタイムラプス撮影機能が最初から搭載されているため、すぐにこういった機能を使った撮影も楽しむことができるようになっています。
「Mavic2 Pro」には姉妹機である「Mavic2 ZOOM」も用意されており、フライトスタイルや撮影シーンによってどちらの機体を使うか、うまく検討しながら使い分けてみると良いのではないでしょうか。
③まとめ
今回はDJIの人気シリーズの最新機である「Phantom4 Pro V2.0」と「Mavic2 Pro」について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?ドローンの基礎となっており、今後もシリーズの発展が臨まれる2機だけに、まずはその性能の高さをしっかりとチェックしておいて頂いて損はないと思います。ぜひ一度、その飛ばし心地を味わってみてください。