知っているようで知らない!? ドローン用語の基礎知識【第4回】

当ブログの人気企画「ドローン用語の基礎知識」。ドローンの世界には、これでもかというほど、難しい専門用語がドッサリ。第4回となる今回もそんなドローン用語を分かりやすく解説していきます。

①F3U

FAIで定められた競技規定(スポーティングコード)に基づいた、2016年に新しく設置されたもの。いわゆるドローンを使ったドローンレースのことを指し、世界で統一されたレギュレーションのもと、ドローンレースのワールドカップが2018年から開催されるようになりました。F3A(RC飛行機)やF3C(RCヘリ)のように、今後、日本でもF3Uでのレギュレーションに沿った大会が多くなっていくでしょう。機体は軸間が330mm以下、リポバッテリーの電圧が4セル以下、重量が1kg以下と定められており、今後はこのレギュレーションがメインとなっていくものと思われます。

②マルチコプター

いわゆる複数のモーターとプロペラがついたドローンのことで、ドローンという言葉が流行する前は、主にドローンはマルチコプターと呼ばれていました。マルチコプターは、モーターとプロペラの数によって呼び方があり、プロペラが3つだとトライコプター、4つだとクワッドコプター、6つだとヘキサコプター、8つだとオクトコプターと呼ばれます。昨今の機体は、プロペラが4つ付いたクワッドコプターが主流ですが、産業用の機体の中には、ペイロードを稼ぐ目的で、ヘキサコプターやオクトコプターもよく見られるようになりました。また、マルチコプターに対して、1つのメインローターで飛行する機体をシングルローター機と呼ぶこともあります。こちらは、いわゆる一般的なRCヘリコプターのことで、ひとつのメインローターを回転させ飛行し、メインローターの反動トルクは、テールに搭載されているテールローターで打ち消しながら飛行することになります。

③チルトとパン

もともとは撮影用語のひとつで、カメラを上下に動かすことをチルト、左右に振ることをパンと言います。ドローンでも、機体に搭載したカメラをジンバルを操作して動かす際に「チルト」や「パン」という用語を使います。チルトは他にドローンレースなどに使う機体にカメラを固定して搭載する際に、その取り付け角度のことをチルト角と呼んだりすることもあります。ドローンを使った空撮をおこなう際によく使うテクニックですが、このチルトやパンの動きが急激すぎると、後で見ている人が気持ち悪くなったり、逆にゆっくり過ぎると、被写体を追いかけきれなかったりするなど、美しい空撮をおこなう際は、事前にカメラ操作の練習も必要となります。

④アクティブトラック

DJIのここ最近の機体に標準装備されている機能で、機体が認識した被写体を追いかけて撮影するというものです。例えば、最初に人を覚え込ませて、その人が走って逃げると、機体は自動で追尾していきます。もちろん、急激なターンなどで機体が対象物を見失うこともありますが、かなりの精度で追尾していくので、移動する被写体を撮影する際には非常に便利な機能となっています。このアクティブトラックは、機体に搭載されたカメラに被写体を認識させることで使うことができるもので、アクティブトラック中でも、プロポで機体を操縦することも可能です。被写体とは常に一定の距離を保って飛行してくれますので、移動する被写体の撮影が非常に簡単におこなえるようになります。

⑤ゴーホーム/オートリターン

飛行中のドローンを手元まで自動で戻す機能のこと。さまざまな呼び方があるが、一般的にはゴーホームや、オートリターンといった呼ばれ方がされます。主に方法は2つあり、GPS搭載機の場合は、飛行を開始した座標を記憶しておき、そこへ戻って来ます。GPSのない機体の場合は、操縦者の持つプロポの位置を把握して、そこへ機体が戻って来ます。前者は中型~大型の本格的な空撮用ドローンなどに標準装備されており、後者はトイドローン系の機体に備わっていることが多いです。簡単に手元に戻せるため非常に便利な機能ですが、機体の帰還時にこの機能にばかり頼っているようだと、GPSが外れたり、何らかしらの影響で機能自体が使えなくなってしまった場合に、機体を戻せなくなってしまう恐れがあります。機体をマニュアル操作でも安全に手元に戻すことができるように、日頃から操縦練習をおこなっておくことが大切です。

いかがでしょうか? 次回の更新をご期待ください。

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