まだまだ知られていない!? 海外ドローンメーカー未知の魅力

現在、民生用や産業用のさまざまなドローンが次々と開発されており、いろいろな領域で実証実験や実用化に向けた動きが進んでいます。特に欧米においては、日本の一歩も二歩も先を行くような機体を開発しているメーカーも少なくなく、海外の展示会ではあっと驚くような機体が多く登場しています。そこで今回は、日本ではまだあまり知られていない、未知の魅力を持ったドローンメーカーを紹介していきたいと思います。

①Griff Aviation

ノルウェーに本拠地を構えるドローンメーカー「Griff Aviation」は、主に輸送などを目的とした大型のドローンを開発しているメーカーです。その中でも「Griff135」は、最大ペイロード75kgを誇るモデルで、輸送や農業、人命救助、災害支援などの分野で、そのペイロードを活かした活躍が期待されています。機体は4本のアーム上下にモーターとプロペラを配置した8発機で、そのパワーで最適ペイロードである30kgで連続飛行時間30分を確保するなど、現場でしっかりと活躍できるスペックを誇る機体となっています。

②Zipline

アメリカ発のスタートアップである「Zipline」は、ドローンで血液や医薬品を運ぶドローンを開発しています。彼らが開発している機体は、マルチコプター型ではなく飛行機タイプの機体となっており、専用の装置を使って離陸させます。驚くべきはその最大飛行速度で、約130km/hを誇り、約1.8kgの血液を、約80km離れた場所まで運ぶことができ、目的地に到着すると、運搬物はパラシュートを展開して投下。機体は元の場所に自動帰還します。現在はアフリカのルワンダでは既に血液の運搬などをおこなっており、今後はアメリカに上陸することになるのではないでしょうか。

③Hemav

ドローンの活用が模索されている農業分野において、画期的なサービスを開発しているのが、スペインのドローンメーカーである「Hemav」です。この会社は精密農業に対応したドローンを開発しており、農業に新しい管理方法を導入しようとしています。また、インフラの点検などにも対応したドローンも開発しており、世界のあちこちの国に支社を作り、確実に一歩ずつ世界進出を果たしている企業でもあります。特に野生動物の保護などにドローンを活用する仕組みは、世界に注目を集めているメーカーになります。

④Pulse Aerospace

アメリカのドローンメーカーである「Pulse Aerospace」。この企業の特徴は、パワフルなシングルローターヘリを開発していることでしょう。これまでも目立つ存在でしたが、そんな彼らを有名にしたのが、オーストラリアで溺れた人をPulse社のドローンが発見し、機体から浮きになる浮力体を投下。見事に人命救助につながったニュースです。救助員が泳いで近づくよりも、ドローンの方が早く現場に急行し、初期対応を済ますことができたのというは、ドローンにおける大きな功績として語り継がれていくことでしょう。なお、機体は「Vapor55」という機種で、大型のシングルローターヘリである当機は、風の強い日でも外乱に強く、安定かつパワフルな飛びが可能。既にそのレベルは軍用機とも言われており、今後の活躍が機体される1機です。

⑤JETOPTERA

今年の5月に開催されたXponential2018で、JETOPTERAから発表され、来場者の度肝を抜いたのが、この「J2000」です。この機体は時速320km/hで飛ぶことができ、垂直離着陸が可能な「フライングカー」となっており、プロペラ機よりも速く飛行させることができるそうです。機体には前後に流体推進システムが搭載されており、これを使うことで機体を自由自在に飛ばすことができるそうです。現在は、その手前のモデルである「J55」というモデルで実証実験をおこなっており、今後、空飛部タクシーとしてその活躍から目が離せないメーカーではないでしょうか。

いかがでしょうか。このように、世界にはまだまだ我々が知らないドローン関連のメーカーがたくさんあります。活躍するシーンが増えれば増えるほど、ドローンの重要性が認識されてきます。今後も我々を「あっ!」と驚くようなドローンの情報を配信していきたいと思います。

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