ドローンの新時代がここに幕開け!「DJI Mavic 4 Pro」誕生!
世界中でドローン業界を席巻するDJIは5月13日に新しいフラッグシップ空撮ドローン「DJI Mavic 4 Pro」を発表しました。DJIの空撮ドローンの中でも、中核に位置するMavicシリーズの最新機ということもあって大きな注目を集めるこの最新機を、今回は細部までしっかりと見ていきたいと思います。
①「Mavic 4 Pro」のここに注目!
DJIの最新機が登場する度に驚かされるのが、空撮性能の大幅なパワーアップではないでしょうか?今回の「Mavic 4 Pro」もその例に漏れず、カメラユニットに大きな進化が見てとれます。
今回の「Mavic 4 Pro」では、機首部分に3眼カメライメージングシステムを搭載。28mm、70mm、168mmの焦点距離を持つ高性能な3眼カメラシステムは、広大な風景から細部のクローズアップまで幅広い撮影を実現しています。さらに、3つのカメラすべてにデュアルネイティブISOフュージョンを搭載。高ISOと低ISOの利点をシームレスに融合しているスグレモノです。また、最大5フレームのRAWスタッキングや、フリーパノラマ、全カメラ対応の被写体フォーカスなど、プログレードの映像品質を実現している点も見逃せません。
さらに、本場のカメラメーカーの実力をまざまざと見せつける、4/3型CMOS Hasselbladカメラは、驚異の1億画素センサーを搭載。優れた色再現性を実現するハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション(HNCS)に対応し、1億画素の圧倒的に美しさと細部まで鮮明に描写を実現しています。また、f/2.0~f/11の幅広い絞り値で、低照度でもノイズの少ない映像を撮影も可能で、印象的な10本の光条効果も表現できます。
そして、70mm中遠望カメラは48MPの1/1.3インチセンサーとf/2.8の絞りを備えており、ダイナミックなポートレートやオービット撮影にも向いています。
さらに、168mm望遠カメラは、50MPの1/1.5インチセンサーとf/2.8の明るい絞りを装備。望遠光学用に最適化されたジンバルアルゴリズムを活用することで、遠距離空撮においても卓越した画質と安定性を実現。その長い焦点距離により、奥行き感が大きく抑えられ、被写体を鮮明に際立たせるフラットな構図が生むことができます。
これら3つのカメラは4K/60fpsHDR動画に対応しており、さらにHasselbladカメラにいたっては6K/60fpsHDR撮影と約16ストップという驚異的なパフォーマンスを発揮してくれます。
この素晴らしいカメラユニットの性能をフルに引き出してくれるのが、今回新しく開発された360°インフィニティジンバルです。このジンバルは、360°の完全な回転と70°上向き撮影を実にスマートに実現。これにより新しい画角での撮影も容易なものとなっています。
②安全性が大きく進化した飛行性能もチェック!
この「Mavic 4 Pro」は、空撮性能だけでなく、安全性を第一に考えた飛行性能も大きくパワーアップを果たしています。
昨今のドローンのひとつのキーワードである低照度での飛行性能については、6基の高性能な低照度対応魚眼センサーとデュアルプロセッサーの搭載により高解像度の環境認識を実現しています。そして、低照度下でも最大時速18mで全方向への障害物回避を実現。日本にありがちな、衛星信号が届きにくい峡谷や都市部でも、高性能なビジョンシステムにより、ドローンの正確な位置把握が可能です。街灯の光で照らされたような0.1ルクスの低照度環境でも、最大18 m/sの速度で全方向の障害物を検知し回避します。また、峡谷や都市部で衛星信号が弱い状況でも、この高性能なビジョンシステムが正確なドローンの位置決めを可能にします。明るさが0.1ルクス未満のほぼ真っ暗な環境でも、前方LiDARを使って障害物を検知し、即座にブレーキをかけて衝突を回避できます。
また、今回の「Mavic 4 Pro」は、ActiveTrack 360°を搭載。低照度下sでもスムーズなトラッキングを実現しており、被写体が見えない位置でも機体はフォーカスを維持してくれます。最大で200m先の車両でも検知可能で、自動車映像の撮影シーンでも活躍してくれることでしょう。
そんな「Mavic 4 Pro」とオペレーターをつなぐ送信機として、新しく「DJI RC Pro 2」が登場しました。非常に大きな、高輝度の7インチMini-LEDディスプレイにより、驚くほど鮮明な映像を映し出してくれるだけでなく、回転式スクリーンはドローンのジンバルと即時に同期し、縦向き撮影にもスムーズに対応。さらにHDMIポートも備えている点も見逃せません。
そしてこの「Mavic 4 Pro」は、映像伝送システムとして「DJI O4+」を搭載。これにより日本国内では最大15kmの長距離10 bit HDR映像伝送を実現しているだけでなく、電波干渉が多いエリアでも、通信切断の危険性を抑えてくれています。
さらに注目は最大飛行時間が最大51分となっている点でしょう。これにより、現場でも十分すぎるほど飛行できますし、あらゆるシーンで時間を気にせず飛行させることができるでしょう。
③まとめ
今回は新しく発表された注目の空撮ドローン「DJI Mavic 4 Pro」について紹介してきました。ユーザーが求める機能をしっかりと実現してくるあたり、さすがに期待を裏切らないDJI。プロが求める性能をスマートに実現している「DJI Mavic 4 Pro」で、最新空撮ドローンの実力を体感してみてはいかがでしょうか?