DJIからコンパクトフラッグシップ産業用ドローン 「DJI Matrice 4 シリーズ」が登場!

世界のドローンシーンをリードするDJIは、さる1月8日、世界一斉に新たな産業用ドローンシリーズとなる「DJI Matrice4」シリーズを発表しました。
コンパクトなドローンながら産業用フラッグシップに名付けられている「Matrice」の名前を冠するあたりにDJIの大きな期待と本気を見ることができる、この新しいエンタープライズドローンについて、今回は紹介していきたいと思います。
①新シリーズ「DJI Matrice 4」のラインナップ
今回新たに発表された「DJI Matrice 4」シリーズ。ラインナップはDJI Matrice 4EとDJI Matrice 4Tの2機となっており、それぞれ利用シーンに応じて最適な機能が備わっているものとなっています。
「DJI Matrice 4E」は測量、マッピング、点検向けに設計されており、一方の「DJI Matrice 4T」は、緊急対応や公共安全、エネルギー管理など、さまざまな業界で活躍が期待されています。

その装備の大きな違いといえば搭載されているカメラユニットになります。「DJI Matrice 4T」のカメラユニットには広角カメラ、中遠望カメラ、望遠カメラ、レーザー測量計、赤外線サーマルカメラ、そしてNIR補助ライトがひとつのユニットとして収められています。
広角カメラと中遠望カメラは1/1.3インチCMOSセンサーを搭載し、有効画素数は48MPとなっています。また、望遠カメラには1/1.5インチCMOSセンサーを搭載しています。また、一体化されていレーザー距離計により、リアルタイムで正確な測定が可能になります。ピンポイント、線の描画、面積計算などの簡単な操作によって、調査目的でターゲット位置をマークすることで精密な測量を可能にします。
赤外線サーマルカメラも大きな武器のひとつです。「赤外線高解像度モード」に対応し、画像解像度は最大1280×1024。また、ウルトラハイレゾ(超高解像度)にも対応し、さまざまな作業で温度の詳細を明らかにしてくれます。各デバイスには温度精度の較正が行われ、オンボード温度センサーを使用してリアルタイムの温度測定を実行します。
もうひとつの装備である、NIR補助サイトは最大100メートルの照明距離を実現。これにより、暗い環境下での飛行でも対象物をはっきりと確認することができます。

一方、「DJI Matrice 4E」のカメラユニットは広角カメラ、中遠望カメラ、望遠カメラ、レーザー測量計が搭載されています。こちらの広角カメラは4/3インチCMOSセンサーとなっており、オルソフォト(オルソ補正画像)撮影モードと斜め撮影モードの両方で、0.5秒間隔の高速撮影をサポートしており、複数の角度からの高速航空調査を可能にします。さらに、マッピングの飛行速度は毎秒21メートルに達し作業効率が大幅に向上します。中遠望カメラは1/1.3インチCMOSセンサー、望遠カメラは1/1.5インチCMOSセンサーとなっています。
「DJI Matrice 4E」はスマート3Dキャプチャーに対応しており、送信機でラフモデルをキャプチャー・作成することも可能です。ラフモデルに基づいて、構造物の表面に近い精密なマッピングルートを迅速に生成し、不規則な建築物の詳細な測定とモデル作成を完了することができます。また、スマート3Dキャプチャーのための仮想空間ルートとウェイポイント写真の表示もサポートしており、特定ルートの飛行安全性とカバーエリアを評価するときに便利です。
このように両機は活用シーンに応じて装備が異なっており、必要に応じて自分に最適な方をチョイスするのが良いでしょう。
②「DJI Matrice4」シリーズの特徴は?
そんな「DJI Matrice4」シリーズの最大の特徴は、AIコンピューティングプラットフォームと大幅に強化されたセンサー性能により、ドローンの飛行操作がこれまで以上に安全で信頼性の高いものになっていることでしょう。内蔵されているAIモデルは、捜索・救助活動中や日々の飛行中に、車両、船舶といった被写体を検出することができ、他のモデルへの切り替えにも対応していることで、ドローン内蔵AIの活用シーンが広がっていきます。

これらAIはドローンの効率的なインテリジェントな飛行に貢献してくれます。インテリジェントフライトは「クルーズ」「FlyTo」「スマートトラック」「POI」といった機能が用意されています。
「クルーズ」は、クルーズコントロールモードを有効にするとスティックを押し続けることなく、ドローンを特定の方向に操縦できるため、長距離飛行が楽になります。「FlyTo」では緊急時や災害時にドローンは周囲の環境に応じて飛行経路や速度を自動的に調整し、手動で調整する必要なく指定された場所に到達することができます。「スマートトラック」では、被写体の正確な位置決めと自動ズーム調整が可能になり、被写体を簡単に切り替えることができます。一時的に被写体が見えなくなった場合でも、被写体を自動的に再捕捉できます。最後に「POI」ですが、これは指定されたエリアを飛行しながら建築物を連続的に観測し、3Dモデルを作成できるため、定点観測およびモデル作成作業の効率性が大幅に向上します。
このようにAIを活用することで人間の負担が非常に減っており、スマートにミッションをこなすことができるのが「DJI Matrice4」シリーズを使う大きなメリットではないでしょうか。
③高い安全性と豊富なアクセサリー

産業用ドローンとして求められる高い安全性ですが、こちらも各所がパワーアップしています。
Matrice 4シリーズでは、DJI RTKモジュールを内蔵。このモジュールは、拡張L5周波数帯に対応し、GNSS+ビジョンセンサーが統合された測位およびナビゲーションシステムを搭載しています。これにより視覚的な測位によって帰還地点を更新できるため、15秒以内の迅速な離陸が可能となりました。また、GNSS信号がない場合でも、都市環境でよく見られる信号の障害や干渉を効果的に克服し、Return-to-Home(ホーム帰還)プロセスを完了することができます。
また、画期的な機能としてDJI RC Plus 2 Enterprise送信機がインターネットに接続されていれば、地形データをダウンロードしたり、詳細なマップを事前ロードしたりすることができます。これにより、障害物回避のための自動経路計画が可能となり、夜間飛行や山岳地帯の飛行などのシーンを効果的に管理し、飛行オペレーションの安全性を確保できます。「DJI Matrice4」には、下方視界に加えて、5方向Vision Assistビューシステムが搭載されており、非常に高い安全性を実現しています。
そして、新しい機体ということで、映像伝送システムには「O4 Enterprise」を搭載。Matrice 4シリーズの8アンテナシステムと、送信機の高利得アンテナにより、最大25 kmの伝送距離を実現しています。 さらに、このシステムは、Mavic 3 Enterpriseシリーズの2倍以上のビットレートである20 MB/秒のダウンロード帯域幅により、画像伝送を改善しており、ミッションのアップロードやデータのダウンロードにおいて、より正確かつ安定した画像を、オペレーターに伝送してくれます。

また、シーンによって必要なアクセサリーも充実しています。DJI AS1スピーカーは、リアルタイムアナウンス及び録音を再生することができ、DJI AL1サーチライトは100 m先を照らすことが可能でジンバルとの連動も可能ですしかも、この2つのアクセサリーは一体型の状態にて使用可能です。また、高精度な「D-RTK 3 多機能ステーション」も登場。これにより基地局、移動局及び高精度の検証点と標定点情報を取得でき、ネットワークがない環境でも高精度の作業が可能です。
④まとめ

今回はDJIの新しい小型産業用ドローン「DJI Matrice4」シリーズを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
このコンパクトな機体にここまでの機能が凝縮されているとは、一昔前ならば考えられないものです。この機体によってますますドローンの活躍するシーンが増えていくのは間違いないでしょう。これからの活躍が今から楽しみですね。

















