注目の新しいソリューション!いま水中ドローンが熱い!
最近、ドローンや測量関係の展示会に行くと必ず目に留まるのが水中ドローンです。その名の通り、水中を進み撮影などをおこなう機体(船体?)のことで、ROV(Remotely Operated Vehicle)とも称される新しいソリューションです。
この水中ドローン、一度は見たことがあったり、名前だけは聞いたことがあるという方も多いと思いますが、ではどのような用途で開発され、利用されているのでしょうか?
今回はそんな注目の水中ドローンについて紹介していきたいと思います。
①水中ドローンとは?
水中ドローンは潜水して水中を潜航し、撮影などさまざまなことができる無人潜水艇です。操縦者は海上から水中ドローンを操作することができ、普段では見ることができない水中のさまざまな様子を確認することができます。
水中ドローンは一般的に人が一人で持てるほどの大きさの機体が多く、コンパクトで取り回しも楽です。暗い水中を潜航して撮影をおこなうため、機首部分にはカメラの他に水中を照らすライトが装備されています。
水中ドローンは水中で自由自在に潜航するため、推進用のスラスターが複数取り付けられていて、上昇、潜航、前進、後進、左右の旋回などを意のままにおこなうことができます。また、水中では機体周囲の様子を見ることはできませんので、衝突回避用の機能が搭載されています。このあたりは空中のドローンと似てますね。
また、カメラもドローンと同様に広角魚眼のものが採用されていることが多く、水中という広大なフィールドを効率良く撮影することが可能です。
最近では水深100mを超えて200mまで潜れるものも登場しており、活用シーンは広がるばかりです。
②水中ドローンを操縦するには?
2024年現在、水中ドローンは免許や特別な申請の必要なく使うことができます。しかし、いきなり一人で操縦しようとするのは危険ですので、必ず経験者にレクチャーしてもらい、機体の特性をしっかり理解し、ルールやマナーを守りながら活用する必要があります。
また、操縦に関しては民間資格も用意されており、水中ドローンの操縦の基礎をしっかりと学ぶことができます。現在では日本各地に水中ドローンの資格を取得できるスクールがあるので、最初はスクールで基礎を習うのも良いでしょう。
前述の通り水中ドローンを操縦するのに免許は要りませんが、使用する場所によっては制限がかかってきます。特に港湾やさまざまな船が行き交う海上では海上交通安全法や港則法といった法律がありますので、そういった法的な部分もしっかり理解して航行させる必要があります。
③水中ドローンの用途は?
さて、そんな水中ドローンですがどのような活用の仕方をされているのでしょうか?
まずはドローンの空撮ならぬ、水中の撮影です。機首に搭載されたカメラで水中を簡単に撮影でき、さまざまな様子を見ることができます。水中の様子を撮影し、PR動画などで活用している事例もあり、観光プロモーションなどで有効に使われています。
また、水中を撮影できるので水の中に入ってしまっているインフラの点検にも活用されています。海上に建設されている設備の点検や、大型船の船底の点検、陸上でもマンホール内の様子をチェックしたりするなど、人間が潜って確認するよりも安全で効率良くおこなうことができるため、水中ドローンが重宝されています。
さらに、漁業においては定置網や養殖場の水中の様子を確認する手段として活用されています。これまでなかなか確認ができなかった水中ですが水中ドローンを使うことで簡単に魚類の様子が確認でき、何か課題があればすぐに対処するための判断材料に使われています。
そして、水難事故発生時の有効な手段として水中ドローンが注目されています。周囲を海で囲まれ、さまざまな河川がある日本において水難事故はどうしても避けられないものです。そういった際に、遭難者の捜索に水中ドローンは威力を発揮することでしょう。
他では、水中の測量をおこなうことができる水中ドローンも登場しています。最新機種では、測量マッピング機能を備えた水中ドローンがリリースされており、レーザースケーラーを搭載して精密な測定ができるようになっています。
④まとめ
今回は、最近注目の水中ドローンについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?高性能な機体が次々と登場し、その活用シーンも広がっていく中で、水中ドローンの存在感はますます大きくなっています。
水中ドローンは、人が作業するには危険な場所や手間がかかってしまう作業も、安全に効率良くおこなうことができる素晴らしいソリューションです。今後もその発展が楽しみですね。
ドローンステーションを運営するポラリスエクスポートでは、人気の水中ドローン「FIFISH(ファイフィッシュ)」シリーズを取り扱っています。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
※ポラリスエクスポート Webサイト
https://www.polaris-export.com/