産業用ドローンプラットフォームの決定版!DJI「Matrice 350 RTK」発進!

プロの現場で使うハイエンドドローンのリリースが続いているDJI。今年に入ってからもMavic3 Enterprise、INSPIRE3と連続で登場する中、今度はDJIの産業用ドローンのフラッグシッププラットフォーム「Matrice」が進化し、新たに「Matrice350 RTK」として登場しました。

そこで今回はこの注目の産業用ドローンプラットフォームについて、紹介していきたいと思います。



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MATRICE 350 RTK

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①「Matrice350 RTK」の飛行性能は!?

「Matrice350 RTK」はプロの現場で求められる性能をつきつめたプラットフォームとして、あらゆるシーンで活用できるように設計されています。

まず、最大飛行時間は驚きの55分を確保。これにより効率的に撮影できるだけでなく、残り時間を気にせず飛行に集中できることでしょう。これに貢献しているのが新型のバッテリーシステムです。「Matrice350 RTK」では、新しいTB65デュアルバッテリーシステムを採用し燃費の向上とホットスワップに対応したことで電源を切らずに素早くバッテリーを交換できる効率性を実現しています。

また、これらのバッテリーは次世代インテリジェントバッテリーステーションにて、充電や管理が可能です。複数の充電モードやスマート管理機能によって、バッテリーを効率的にかつ安全にマネジメントすることができます。

さらに防塵性・防水性の保護等級もIP55に対応。水辺の撮影でもまったく気にすることなく、納得のいく撮影が可能です。

一方、さまざまなシーンで活躍するためには、過酷な環境でも飛行できる高い飛行性能を求められますが、「Matrice350 RTK」は最大飛行高度が7000m、最大風圧抵抗が12m/s、動作環境温度が-20℃〜50℃とあらゆる環境に対応できる汎用性の高さが魅力です。

そして、プラットフォームとしての凄さは最大積載量2.7kgという点ではないでしょうか?さまざまな装備を搭載することができ、目的や利用シーンに応じてあらゆる対応が可能な点は、まさに「プラットフォーム」に相応しい性能を有しています。ペイロードの装着はシングル下方ジンバル、デュアル下方ジンバル 、シングル上方ジンバルといった形で対応でき、ZenmuseH20シリーズやZenmuse H20N、Zenmuse P1、Zenmuse L1、そしてサードパーティ製のペイロードにも対応します。

②「Matrice350 RTK」の安全性能は!?

一方でプロの現場で使用するものですので、安全性能についても普通のドローンの何倍も高い性能を求められます。

まず、「Matrice350 RTK」では、6方向デュアルビジョンシステムと赤外線検知システムを搭載し、6方向への状況認識、測位、障害物検知を可能にし、飛行中、機体を包括的な保護を実現。

さらに、機首に搭載されたFPVカメラは、優れた暗視性能を備え、夜間の飛行でも、周辺環境や障害物をクリアに表示することができます。ピンポイント機能を使用すれば、より分かりやすいナビゲーションで安全な飛行が可能になり、夜間の業務も安心しておこなうことが可能です。

そして、CSMレーダーを取り付けることで、Matrice 350 RTKは、上方または水平方向360°の範囲内にある認識しにくい障害物を検知し、適切なタイミングで衝突を回避できます。有効検知範囲は最大30 mとなっており、飛行安全性がさらに向上しています。

また、映像の伝送もDJI O3 Enterprise伝送システムを採用し、3つのチャンネルを使用し、1080p HDライブ動画を伝送します。また、日本では最大8km先から伝送することができます。

このようにさまざまな撮影シーンに対応するべく、その安全性能は非常に高いものとなっています。

③その他の気になる点は!?

その他にも「Matrice350 RTK」は注目すべき点が多くあります。まず、オペレーターの手元を支える送信機は「DJI RC Plus」が付属。最大輝度1200ニトの7インチ画面と複数のボタンを搭載し、スムーズな制御体験を提供してくれます。また、標準のWB37外部バッテリーが付属し、バッテリーのホットスワップ交換に対応しています。内部バッテリーと外部バッテリーを両方使用すると、最大6時間駆動が可能で、長時間の撮影にもしっかりと対応してくれます。

また、「Matrice350 RTK」は、スマートオペレーションを標榜しており、ウェイポイント、マッピング、オブリーク、飛行帯ミッションをサポートします。地形フォローまたはスマートオブリークを使用して、効率的にデータを収集することができます。DJI Terraと併用すると、高解像の2Dや3Dデジタル画像を素早く取得でき、高精度かつ高効率のマッピング業務を実現しています。

④まとめ

今回はDJI「Matrice 350 RTK」を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?フラッグシッププラットフォームだけあり、あらゆる環境やシーン、目的に対応できる汎用性かつ信頼性の高い仕上がりとなっている「Matrice350 RTK」。世界中で活躍する日が今から楽しみですね。



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