DJI産業用ドローンの新フラッグシップ「DJI Matrice 400」登場！

2025年6月15日

2025年6月10日、DJIは新たな産業用ドローンプラットフォーム「DJI Matrice 400（以下Matrice 400）」を発表しました。この機体は、長時間の飛行能力、高い積載能力、先進的な障害物検知システムを備え、緊急対応、インフラ点検、大規模なマッピングなど、さまざまな業務に対応可能な機体として注目が集まります。

あらゆるシーンを想定した飛行性能をチェック！

この「Matrice 400」は、ペイロードを搭載しても最大59分の前方飛行時間を実現しており、荷物を搭載しても最大53分のホバリングが可能です。しかも、最大25m/sの飛行速度で飛ぶことができ、長時間飛行しつつ、連続的な業務にも耐えうる飛行性能を持っています。

さらに、IP55の防塵・防水性能を備え、-20℃から50℃の過酷な環境下でも安定した運用が可能となっています。さらに、動いている船舶からの離陸・着陸にも対応しており、海上での風力発電所の点検や海上パトロールなどのミッションにも適しています。

より強化された障害物検知システムと多様なペイロード

「Matrice 400」は、LiDARとミリ波レーダーを組み合わせた先進的な障害物検知システムを搭載。回転式LiDAR、高精度ミリ波レーダー、フルカラー低照度魚眼ビジョンセンサーによってもたらされる全方向感知性能は「Matrice 400」に強力なポジショニング能力を提供してくれます。これにより、夜間や視界不良時でも高精度な障害物検知が可能となり、電力線や山岳地帯などの複雑な環境での安全な飛行を支援しています。たとえ雨や霧といった過酷な環境下でも、周囲をしっかり感知し高い安全性を実現しています。

また、最大6kgのペイロードを搭載できる「Matrice 400」は、カメラ、センサー、スピーカー、ライトなど、さまざまな機器を組み合わせることが可能です。これにより、可視光カメラ、熱画像カメラ、LiDAR、スピーカー、ライトなどの組み合わせが可能となり、用途に応じた柔軟な運用が実現しています。例えば、単一の下方ジンバルとデュアル下方ジンバルの間でシームレスに切り替えができるなど、使い勝手の良さも向上。底面に3つ目のジンバルコネクターがあるだけでなく、4つの外部E-Port V2ポートを装備していて、最大7つのペイロードを同時に取り付けられます。

新機能で強化された安全性と効率性にも注目！

「Matrice 400」は、O4 Enterprise Enhanced Video Transmissionシステムを搭載しており、最大25kmの伝送距離と20MB/sのダウンロード帯域幅を実現しています。これにより、都市部や高層ビル群などの複雑な環境でも安定した映像伝送が可能となっているだけでなく、D-RTK 3マルチファンクションステーションとの組み合わせにより、センチメートル単位の高精度な位置情報を提供し、測量やマッピングなどの精密な作業を支援してくれます。

さらに「Matrice 400」には内蔵の映像伝送中継モジュールが搭載されているのも見逃せません。このセットアップにより、1台の「Matrice 400」が中継ドローンとして機能し、別の「Matrice 400」をより遠くで操作するための中継信号を提供するために高く飛行することも可能です。この機能により、伝送範囲が大幅に拡大され、捜索救助タスクや山岳地帯での検査時に大きな力を発揮することでしょう。

また、「Matrice 400」は、電源投入からわずか15秒での離陸が可能で、緊急対応ミッションにおいて迅速な展開が求められる状況でも対応可能です。GNSS信号が遮断されるような環境でも、視覚位置情報技術を活用して安全な帰還ができ、これにより、都市部や山岳地帯などの複雑な環境でも安定した運用を実現しています。

まとめ

今回はDJIから新しく登場した産業用ドローンのフラッグシップモデル「DJI Matrice 400」について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか？

この機体は、その優れた飛行性能、多様なペイロード対応、高精度な障害物検知システム、そして高い安全性と効率性を兼ね備えた産業用ドローンで、緊急対応、インフラ点検、大規模なマッピングなど、さまざまな業務において信頼性の高いパートナーとなることでしょう。その優れた性能と多機能性により、産業用ドローンの新たなスタンダードとして、多くのプロフェッショナルに支持されることが期待されています。

このように「DJI Matrice 400」は、産業用ドローンとしての新たなスタンダードを確立する可能性を秘めています。その高い性能と多機能性により、さまざまな業務において信頼性の高いパートナーとなることを期待したいですね。

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