機体やトレンドから見る2019年ドローンニュースまとめ

2019年もドローン業界は大きく変化し、さまざまなサービスや機体、トレンドが生み出されました。そこで今回は、昨年同様、この1年のドローン関連ニュースをまとめて振り返っていきたいと思います。

①DJI「Mavic Mini」登場!

DJIが10月にリリースした小型折りたたみ式ドローン「Mavic Mini」は、あっという間に大きな支持を集め、すぐさま人気の機体となりました。今回のこの機体で注目されたのは、DJI初となる日本仕様の機体がリリースされたことです。日本の航空法の制限にかからないように、DJIは「Mavic Mini」日本仕様を199gでリリースしてきました。これは通常の機体よりリポバッテリーの容量を削ることで飛行重量を199gにしています。それでも最大飛行時間は約18分を確保しており、十分な飛行時間を確保しています。さらに、手のひらに乗るような小型機ながら、3軸カメラジンバルを搭載。2.7K動画が撮影可能な高性能カメラを搭載しており、美しい空撮がいつでも撮影できる高性能機となっています。

②DJIはますます産業用のラインナップを充実へ

2018年に引き続き、DJIはさらに産業用のラインナップを豊富なものとしてきました。まず、2018年末に発表された「Mavic 2 Enterprise Dual」が流通を始め、さらに産業用プラットフォームとして整備された「Matrice200V2シリーズ」を発表。さらに、精密農業向けの機体として「Phantom4 Pro」をベースに開発された「P4 Multispectral」と、そのリリースラッシュはとどまるところを知りません。DJIはあらゆる領域に対応できるよう、特化した機体の開発を急いでおり、この傾向は2020年も続いていくことでしょう。

③水中ドローンにブームの兆し!

2019年は水中ドローンが一気にその存在感を示した年となりました。各展示会でも多くの水中ドローンが展示されており、勢いを感じさせるものとなっていますが、さらに従来よりも水中ドローンの価格や使い勝手が大きく進化しており、その使い方も、ただ水中を撮影するだけでなく、漁業に活用したり、水中探査に使うなど、多岐に渡っています。水中ドローンのポテンシャルは高く、2020年はさらに多くの水中ドローンが登場してくることでしょう。

④要救助者を乗せて運ぶ!驚きのPRODRONE「SUKUU」!

プロドローンが2019年のJapanDroneで発表した、要救助者を運ぶためのドローン「SUKUU」。その斬新なアイデアはあっという間に話題になり、大きな注目を集めることとなりました。このSUKUUは災害発生時などに、孤立してしまった要救助者をこのドローンに乗せて、タブレット端末でコミュニケーションを取りながら安全な場所まで飛んでくるというもの。操縦はあえて自動ではなくマニュアル飛行をベースとしており、オペレーターが要救助者と会話をしながら、近くの安全な場所まで誘導する。近年、多くの災害に襲われている日本だけに、こういったドローンの新しい活用方法にも注目してみてはいかがでしょうか?

⑤ドローンスクールはついに250校超えへ

ドローンスクールは2019年もますます好調を維持しており、多くのユーザーがドローンスクールで基礎を学んで、ドローンオペレーターとして活躍しています。さらにドローンスクールの中には、カリキュラムを何かひとつの領域に特化させることで、より他校との差別化を図っているところも多くなってきました。そんなわけでドローンスクールそのものの数も多くなっており、最大手のJUIDAドローンスクール系列は、既に200校を超えるドローンスクールに認定を出しているような状況となっています。ドローンスクールは多くあるだけに、よく比較結果して自分に合った最適なスクールを見つけることが肝要です。

⑥まとめ

いかがでしたでしょうか?2019年はドローン業界において変化の大きかった1年だったと思います。2020年、新しいワッと驚くような新しいテクノロジーや機体、アプリケーション、サービスに出会えることを期待しています。